大事なこと何も話さなかったくせに。
とりとめのない話しかしなかったくせに。
いきなりさよならなんて、納得出来るわけないじゃない。
嫌なとこ我慢してた?価値観が違うと思った?
それ1度でもこちらに話したことないじゃない。
価値観や考え方が違うのは当たり前じゃない。他人なんだから。
自分だけ我慢してたと思うの?君にだって嫌なとこいっぱいあるよ。
気持ちを察して欲しかった?
甘えるなよ。
他人の気持ちを、完全に理解なんて出来るわけないじゃない。話してもないのに、何を察しろと言うの?
なんで、何も言わなかったの。
話す機会なんて星の数ほどあったじゃない。
あなたの口は、なんのために着いているの。
君は傷つきたくなかっただけだ。嫌われたくなかっただけだ。嫌な人間になりたくなかっただけだ。
新しい居場所が出来たから、どう思われようと良くなったのか。
痛みも傷も、全部全部押し付けて、さぞかし軽くなったでしょう。空をも飛べる気分でしょう。
君が押し付けた傷で、地面に倒れ込む人がいることも考えずに。
キンと冷たい風が吹く。
いつもは嫌がる存在だけど、今はまだかと望んでいる。
風が吹く度、その中にそれを探す。
どうしようもないこの気持ちを、早くその白で埋めつくしてくれ。
人の心は分からない。
だから話を聞くのです。
私の心は伝わらない。
だから言葉にするのです。
めんどくさいなんて思わないでください。
何も言われないのはとても傷つきます。
何も話さないのは必ずとも優しさにはならないんです。
1人の扉が開いていても、もう1人の扉が閉じていたら意味が無いんです。
私を1人にしないでください。
君と会ってしまったらどうしよう。
意図せずバッタリ、街中で。
想像しただけで叫んでしまいそうだ。
切り刻まれて血みどろな内を、思いっきり。
君のせいだと、君がやった事だと。
君も、同じように傷つけばいいと。
君はなんでなんでもないふりをするんだろう。
知らないフリでもするんだろう。
また、こちらをいないものにするんだ。
それがどれだけ傷つけるかなんて、考えもしないで。
幻想だった、全て。
なんで何も言ってくれなかった。
笑って日常を話すだけで、何も話してくれていなかったんだな。
不満も何も溜め込んで、話し合いすらしなくて。
話し合う価値すらもなかったのか。
話さないことが優しさだとでも思ったのか。
至る所細切れで、グチャグチャに踏み荒らされて、血が滴り落ちている。
これが優しさの結果だ。