静寂に包まれた部屋で私達は、別れ話をした。
思い出とか、たわいもない話とか。
そういうのも今回で最後だった。
あーあ。私が最期、交通事故で亡くなるなんて。
彼は嗚咽を漏らしながら泣いていた。
"ごめんね。。ごめんね彩。。"
何度も私の名前を口に出しながら。

これで最期だ。
私はもうこの世にはいない。
最期の別れ話は私には少し、、キツかったな。。

バイバイ。
そう言い放った君の瞳は、儚く濡れていた。

あ。雨だ。
気づいた時には、もう遅かった。
その時そっと貴方は傘を私に貸し、走って帰ってった。
その時貴方の顔は、ものすごく赤かったのを覚えている。

秋ってやっぱり季節の変わり目だから、花粉になる人もいるし、寒さで風邪をひく人もいるし、服だって何を着ればいいかわからない。
季節の変わり目って色々な事が変わってくるよね。

けど最も変わって欲しくないのが、私の隣は君だってこと。

窓の外から見える景色は最高でしかない。
だって目の前に、好きな人の家が見えるのだから。