『最後の声』
どうにもこうにも上手くいかなくなった、彼との別れ話。たくさん話し合って、最後にはお互い、
「ありがとう。」
と、笑顔で締めくくった。
わたし、よく頑張ったと思う。
本当は、
「何がありがとうだ、バーーーーカ!」
って言いたかった。
喉元まで出てきてた。
言わなくて良かったけど。
『小さな愛』
あの日、君と一緒に虹を見た
一緒にはしゃいで気が付いた
それまで友達だと思ってたけど
僕の心に小さな何かが芽生えた
愛、というには
まだささやかすぎるけど
『子どもの頃の夢』
何年か前、歯医者に行ったとき。
そこは一画がキッズスペースになっており、子どもたちが、将来なりたいものを書いた折紙を壁一面に貼っていた。
待ち時間に読んでみると、
サッカー選手、野球選手、CA。
微笑ましい。
あとは…宇宙飛行士、医者、弁護士、会社員、教師…。
…あれ?堅実だな?
漢字だったり平仮名だったり、つたない字から、書いた子達はみんな小さそうなのに。
自分が小さいときは、みんなもっと…こう言ってはなんだが現実味のないことを書いている子がもっといたような。
社長とか。あ、これはけっこう叶えてる人いるかも。サッカー選手や野球選手はもちろんいたが、中には大統領なんて書いている子もいたような気がするのだけど。
地域差もあるのかもしれないけれど、最近の子はすごいなぁ。
『どこにも行かないで』
「どこにも行かないで。」
と、上目遣いの涙目で彼女は言った。
そんな彼女を見て、心が冷えた私。
あの時、私も彼女みたいに泣けたなら、
彼は私を選んでくれたのだろうか。
かすかな後悔が今も胸に残る。
…はずもなく。
今思うと、二股かけるような男に選ばれなくて本当に良かった。
あの頃の私に、目を覚ませと強く言いたい。
『君の背中を追って』
君の背中を追ってここまでやってきた
いつも羨ましかった
賢くて明るくて、ちょっと抜けてるところまで
そんな君に憧れて
卑屈になったときもあった
だから
君が私のことを羨ましいと言ったとき
心の底から驚いた
結局みんな
隣の芝生は青く見える
無い物ねだりなんだろう