『君と僕』
君を守るために僕は生まれた
君が泣いたら僕の出番だ
だから安心して
つらいことは全部僕が引き受けるから
君を傷つけるやつは許さない
……………………
まただ
時々記憶がない時間がある
あいつが帰ってきて
酒を飲み始めたところまでは覚えてるのに
ここはどこだ
いつの間に外に出たんだろう
頭がぼんやりする
服が汚れてる
手も黒い…いや、赤い?
まさか…
……………………
君は混乱してるね
でも大丈夫
僕が守ってあげるよ
僕のほうがうまくやれる
ずっとそう思ってたんだ
だから君はもう
ずっと隠れていていいよ
僕が君になってあげるから
『夢へ!』
夢に向かって頑張ってる人は素敵。
夢を叶えた人も尊敬する。
でも、正直なところ、
「諦めなければ夢は叶う!」とか
「夢は大きく!」とか
「夢に向かってる人は輝いてる!」みたいな風潮、
大した夢の無い私には、ちょっと負い目みたいなものも感じてしまうし、息苦しい。
私は小さい夢を叶えるだけで満足してしまうから。
ホールケーキを一人で食べた、とか。
行ってみたかった国に行けた、とか。
ああ、そうそう。
ここで文章を書いてることも、やってみたかったことのひとつだった。
満足。
『元気かな』
最近全然会ってないけど、あの子元気かな。
と、ふと思った。
その子から連絡がきた。
びっくりした。
けど、以心伝心みたいでちょっと嬉しい。
『遠い約束』
忘れんぼうでおっちょこちょいな私のために、娘が5歳くらいのときによく言ってくれてた。
「お母さんが何にも忘れない薬を作る!約束する!」
あの約束、お母さんはまだ覚えてるよ。
早めに叶えてもらえると助かるんだけど…
忘れたんだろうなぁ…。
『フラワー』
幼い頃に作ったシロツメクサの花冠
通学路で飛ばしたタンポポの綿毛
見上げるほど大きなヒマワリ
門出にもらった色とりどりの花束
落ち込んだときに自分で買ったガーベラ
結婚式で持った白いカサブランカ
子どもがくれた赤いカーネーション
ぼんやりと眺めた祭壇の白い菊
花は人生を彩り
喜びも悲しみも
これからも心に刻んでいくのだろう