春の風と共に出会ったあなたは
今どこにいますか?
聞いても届かないのは
わかってますが
それでも零してしまう気持ちは
いつまで持っていていいですか?
去年の今日
あなたは言ったよね?
「ずっと一緒だよ」
そう。私は言ったよ?
「そんなことにはならない」と
胸が高鳴る
僕は焦ることを嫌う
冷静さを失った時は
大抵良くないことが起こるから
僕は緊張することを嫌う
自分のペースを掴めないと
相手に流されてしまうから
僕は期待することを嫌う
それが形にならなかった時
勝手に落ち込むから
僕は勇気を出すことを嫌う
進む道を信じた先に
望んだことが起きるとは限らないから
君は僕の嫌いなことを
全て与えてくる
でも、君は嫌いじゃない
どれも心地よい胸の高鳴りだ
私は少し人が嫌いだ
だから世の中と上手くいかない
社会に出ても変わらなかった
何度も何度も変えようと思ったが
結局なにも変わらなかった
私の跡は何を示すのだろう
零す水ですか?不意に見せる白い歯ですか?
どちらにしても
人は1人ではない
それに気づいてしまった私は
この先に絶望した
そう絆があるから
幸せの連打
あなたは今なにをしてますか?
少しでも覚えてますか?
そっと栞の挟んである
ページをめくり眺めている
お気に入りの栞は
既にボロボロなのに
どこか清々しく見える
栞につかった
この四葉のクローバーで
幸せにはなれなかったけど
変わらず見えないものが
知らせてくれる
私の小さな鼓動が
いつかあなたに届きますように
現実逃避
私は逃げるのが得意だ
鬼ごっこでも捕まったことは無い
足が早いわけではないが
自然と捕まらないようにしている
そもそも本気で走らない
そう私は戦わないのだ
負けることがないように
自分が傷つかないように
ただ最初から諦めている私は
なにかを掴めることなど
もちろんなくて。
何も無い。という
苦痛と安心感の間に居る
この安心感の正体こそ
現実逃避だ