僕が死んで誰か悲しむだろうか?
きっと彼奴は喜ぶだろう
彼奴は僕が嫌いだったから
母さんはどうだろう?
きっとこんな僕に失望するだろう
生前から母さんは、死は逃げだと言っていたから
僕の好きだったあの子はどうだろう?
きっと何とも思っちゃくれない
あの子が僕と目を合わせてくれたことは無いのだから
きっと誰も悲しまない
それでいいじゃないか
死んで尚嫌われたって
僕は関係ない
それでいいじゃないか、、、
一つだけ
たった一つだけ願いが叶えられるとしたらどうする?
もう一度 人生をやり直す
欲しかったものを手に入れる
どれも魅力的だが 私は能力が欲しい
人の心を読むことができる能力
無限の体力を手に入れられる能力
ご飯を食べなくても生きていける能力
どれでもいい
どれでもいいから 人より勝ってみたい
これが1番単純な回答だろう
大切なものは何か問われた時、何と答えるだろうか?
唯一無二の家族?幼少期からの大親友?想い人から貰った宝物?
人によって様々である事は聞かずとも分かるだろう
人には必ず大切なものがある
しかし、問われた時にパッと思い浮かぶだろうか?
誰もが一時考えてしまうのではないか?
思い浮かんだ大切なものにどれ程の価値があるのだろう?
私の大切なものは自分の命だ
人のことなんて二の次だ
ねえ、本当にそれはあなたの大切なもの?
「愛してる」
毎年、僕の幼なじみが4月1日にしてくる嘘。
何時も、必ず午前中に届くのに、今年は深夜だった。
「私は貴方を愛しています。これが最後です。」
そう届いたメールを見て、僕は
「そうか。最後か。良かったよ。これで振り回されずに済む。」
と返した。どうせ、彼女の悪質な嘘だ。
次の日、彼女の首吊り死体が見つかった。
貴方は何時も 我慢をしてしまう癖があります。
自分の事を我慢して相手を優先してしまう癖があります。
私は貴方が心配でした。
でも今は頼れる存在が、寄りかかれる存在が居ますね。
その人を頼りなさい。そして、甘えさせて貰いなさい。
もう、我慢しなくて良いのです。
幸せになりなさい。
母より
結婚式で読まれた母の手紙。
2日前に自殺した母。
母は、優しい人だった。
「我慢しなくて良い」この言葉は自分に当てた言葉なのでは?
お母さん、貴方は幸せでしたか?