過去を演じる脳内の風景達に問いかけた。華々しい雪雪の街はどこへ行ってしまったのか、と。彼らは答えなかった。深く染み入った懐古は、行き場なく降りしきり、それらは過去の存在する意味について問いかけてくる。我々をとらえる栄えの象徴、過去の牢獄。我々をとらえる権利とは?私は答えなかった。恐らく、彼らと同じ理由で。
テーマ→「届かぬ思い」
季節と過去
葉の反射に金色の光が出入りして、ラピスラズリ色の天井に帰っていく。しとしと降る光の、雲から降り立つ天使の道。知らぬうちに正された星辰の、歌うところはかの予言を思い出させ、四行の詩の揃うところ。熱い夏に向かっていくこの我々の心の熱さ。揃い輝くマリーゴールドの太陽と錯覚させる輝き。
テーマ→「快晴」
丸く落ちる月に、向かっていく船ぶねの美しさに心奪われる。黄金の色の月に、それに白を落とした色の船の上に立つ天女に、羽衣に、心奪われる。またそれに、矢を打ち落とそうとする風景に心奪われる。皓皓と太陽の様に世を照らす、あの月の先の桃源郷に心奪われる。
テーマ→「遠くの空へ」
無尽蔵にわく脳のノイズどもの、名を冠しただけの傲慢さ。存在しているだけでただ濁流になり、抽象的な概念を具体性をおびた抽象にするために言葉として形取るのを言語化と呼んでいる愚かさ。それにこだわる自らの愚鈍さに。私の持っている感情の、彼女に対する感情の、これをより抽象化する方法について。
テーマ→「言葉にできない」
世界樹を連想させる桃色の花をつけた木が、雪を含んだような穏やかな風に吹かれて川や地に絨毯を敷いた。黄緑の茎から花をくすぐる特性を持った快活な黄色が擬似的な太陽の花として笑っている。自惚れた音色のラッパの花々は菜花の足元で歌う。さて、足元に広がる赤い絨毯はあれらが世界樹たる証拠だろうか。
テーマ→「春爛漫」