7/13/2025, 12:14:04 PM
再開発で建った一番端のマンションの101号室のリビングの下には
縁日の金魚掬いの後2年ほど生きた金魚が埋まっている
泣きながら埋めたので子供の涙と後悔も埋まっている
古い平屋の建物と小さな庭を思い出す度に
魂がそこへ飛び
ミキサーで氷入りのジュースを作って夏の縁側で寛いだりしていることを
住人は知らないし知る必要もない
: 隠された真実
7/13/2025, 6:06:30 AM
キィ〜〜ンと長く尾を引く音がする南部鉄器の風鈴は
既に無い家の濡れ縁の軒先で時々鳴っている
大人になった今もあの金属たちの音が偶に聞こえると
嗚呼、夏が還ってきたのかと
小さい自分に戻って出迎える
: 風鈴の音
7/11/2025, 2:57:09 PM
知らない地名が書いてある、少し離れたホームに停まってるあれに乗ってしまおうかと
もう少しだけ
紙コップのコーヒーがぬるくなるまで帰りたくない
: 心だけ、逃避行
7/8/2025, 12:29:44 PM
時々思い出しては眺めていた景色が思い出せなくなった
特に最近のことが消えている
これはアレだ
iCloudの初期容量がいっぱいになってバックアップがとられなくなるやつだ
ある時期以降の記憶は極端に少ない
人間の頭も課金次第で記憶が維持できればいいのに
: あの日の景色
7/7/2025, 6:04:32 PM
私たちが目にする七夕の短冊は
人目に晒していい願いだからそこに書けてる
多分二番目以降のお願い事も多いのだろう
心の中にのみひっそり存在する一番望むことを
皆も私もはっきり自覚できているだろうか
: 願い事