地上に貼り付いていた影が徐々にぼやけ
拡散して空に夜が満ちる



: 空に溶ける

まって、の後の言葉を飲みこんだことで
最後の握手の温もりを
手を離してしまった後悔を

私の掌が一生それを覚えている


: まって

直感や虫の知らせをレーダーのように受信して
見えない嵐の中を駆ける



: まだ知らない世界

将来の不利益と機会損失を天秤にかけること

自分の性分次第で正答が変わると
理解しているはずなのに
それが難しいのです



: 手放す勇気

あなたは信頼できるパートナーだ
青い焔の燃焼から殺傷力のある爆発まで
いかようにもコントロールできるはず

その火力をわたしのために使ってくれないかと
かの者は優しく笑ったので
喜んで星ごと焦土にして見せた



: 酸素