自分が設計に関わった橋が新たに地図上に描かれ
夏休み祖父母に会いに行くのに乗った鉄道が
廃線でひっそりと地図から姿を消した


: 新しい地図

相手が思っている以上に思ってはならない、という格言を思い出す

あなたが私に見せる好意は無くはない
それを上回る分の自分の思いは心にしまって
時々眺めてため息をつく



: 好きだよ

臨死体験では一面の花畑が見られるらしいけど
選べるなら今までで一番美しいと思った
あの日の散りかかる桜並木がもう一度見たい



: 桜

うっすらとした憧れは
どれも自分には無いものばかりで

合わないからと手に取らなかったもの
望んでも手に入らなかったもの
最初から持ちようがなかったもの

何かのきっかけで思い出し
時々空に向かって叫ぶ



: 空に向かって

一時期、母国語が違う人と日本人の混成チームに放り込まれて仕事した時はカタコト単語えいごとGoogle翻訳のテキストの怪しい言葉が頼りで、脳が飽和してた

帰り際の「お疲れ様でした」が「しーゆー！」で
それがなんか好きだった



: またね！