旅先でショーのようなゲリラ豪雨を見た
見晴らしのよい窓の外、地平線まで続く都市部の夜景を舐めるように
柱のような雨を降らせながら夜空を移動してくる塊を見ていた

霧や雷を従えたそれは
みるみる近づいて来ると、目の前の窓ガラスに大量の雨風をぶつけて一瞬で去って行った

昼間なら虹も見られたろうなと心の中でスタンディングオベーションをした夏の日



: 夜空を駆ける

記憶のありかは実は脳だけではないのかもと思っている

幻肢痛は手足以外でも起こり得るのではないかという話を聞いた

これまでに臓器を含む身体の各部位が感じた刺激は記憶としてその場所にずっと留まっているのかもしれないと、
全摘した部分が無くなった後も、痛み以外も、全てその周囲の今ある部分が覚えていてくれてるのかもしれないと思っている


: ひそかな想い

持って生まれた輝き
研磨して獲得した輝き
劈開に耐え、欠けやくもりから何度も回復する
目の眩むような生き様
輝きの価値は私たちの生きた価値ゆえに
とても眩しい



: 輝き

声を思い出せるかどうかは、発せられた時の感情と言葉がどれだけ心に沁みたかだなとふと考え
懐かしい祖父母の「よう来たなぁ」が思い出されて
少し泣いた




: 君の声がする

あ　ありがとう
い　いいですね
う　ウケる〜
え　えー、マヂすかー
お　恐れ入ります

大丈夫、これでたいていOK




: ありがとう