記憶のありかは実は脳だけではないのかもと思っている

幻肢痛は手足以外でも起こり得るのではないかという話を聞いた

これまでに臓器を含む身体の各部位が感じた刺激は記憶としてその場所にずっと留まっているのかもしれないと、
全摘した部分が無くなった後も、痛み以外も、全てその周囲の今ある部分が覚えていてくれてるのかもしれないと思っている


: ひそかな想い

持って生まれた輝き
研磨して獲得した輝き
劈開に耐え、欠けやくもりから何度も回復する
目の眩むような生き様
輝きの価値は私たちの生きた価値ゆえに
とても眩しい



: 輝き

声を思い出せるかどうかは、発せられた時の感情と言葉がどれだけ心に沁みたかだなとふと考え
懐かしい祖父母の「よう来たなぁ」が思い出されて
少し泣いた




: 君の声がする

あ　ありがとう
い　いいですね
う　ウケる〜
え　えー、マヂすかー
お　恐れ入ります

大丈夫、これでたいていOK




: ありがとう

そっと伝えたい 幾つもの言葉を伝えあぐねて
心に留めたものは雪のようにただ静かに積もる一方で
いずれそれらは飽和して、なのに溢れる場所を持たない

忘れるしかないのだろうか




: そっと伝えたい