『無垢』
大人になると、恋愛とSEXは切っても切り離せない。
特に男の子は早い段階から意識する人が多いと思う。
僕もそのうちの1人。
だけど君への愛は純真無垢に10年も続いた。
僕にそんな恋愛がもう一度出来る時が来るのだろうか。
『終わりなきたび』
高校受験のために必死に勉強した中学時代
大学受験のために必死に勉強した高校時代
就活のためにガクチカ作りに励んだ大学時代
昇進のため合間を縫って資格勉強する社会人前半
定年後のためお金を貯める社会人後半
残った貯金と年金でなんとかやりくりする老後
なんのために僕たちは『今』を生き抜くのだろうか。
『理想のあなた』
初恋が理想ってよく言うけど、私なんてまさにそう。
間違ったことをしたら2人きりになった時に怒ってくれて
みんなの前では好きじゃないしって言うのに
2人になると大好きだよって言ってくれて
声を聞かずとも理解ってくれて
笑うと目が三日月になって
ずっと仲良くしてねって年が変わるたびに言ってくれて
誕生日を毎年1番に祝ってくれて
幼稚園の時みたいにずっと隣にいてくれて
忽然と私の前から姿を消した。
次話せるのはいつだろう。
昔みたいに急に電話してきたりしないかなーなんて
君はきっと私のことなんて忘れてるのに。
恋人になりたいなんてもう言わないから。
友達として、親友として、幼馴染として、
私の隣にいて欲しいなんて我儘なのかな。
『二人ぼっち』
体育教師に嫌われていた僕は、
明らかに1人じゃ持てない量の荷物を
授業終わりに運ぶよう指示された。
そんな時、君はすぐ僕の所に来てくれた。
嫌な気持ちだったその時が
幸せな時間へと変わった。
みんなが教室に戻った後の体育館で
僕たちは二人ぼっちだった。
『夢が醒める前に』
忘れかけた頃に君はまた夢に出てくる。
まるで忘れないでと言わんばかりに。
夢が醒める前は昔みたいに仲良くしているのに、
夢が醒めたらそれはただの幻想だと思い知らされる。
そして起きた僕は、
夢が醒める前のように戻れたら、と願い
さっきの続きを見るため、また眠りにつく。