今更だけど彼女はLINEしか持ってなくて
セフレは裏垢まで繋がってるのなんでなんだろうな
『最後の声』
君と話した最後は確か最後のインハイ。
後輩の前だったけど振り絞って声をかけた。
震えた声で僕は名前を呼んだけど、
あなたは振り向かなかった。
多分だけど聞こえていた。
しつこく名前を呼んで振り向かせては「久しぶり」
それしか出てこなかった。
君は「久しぶり、何に出てるの?」って言うけど
君がスタンドで僕を見ていたのを僕は知っている。
いつまでこのすれ違いを続けるのだろう。
そう思っていたけど、それが最後だった。
『空はこんなにも』
君と別れた夜。
友達を連れ回し、いつものプレイリストを垂れ流す。
どの道も君と通った道で、
それが嫌でわざわざ別の道を検索した。
あの日降りたのはなんの光もない山道で
道路の中に寝転がり君の煙ってたタバコをふかした。
君とよく行ったドライブスポットで
初めて来た時に世を明かしたあのベンチで
気になるあの子と声を交わした。
流星群が見えるはずだった空を眺めまたふかした。
『好き、嫌い』
近くにいる時には悪いとこなんて見えない。
大好きな君が僕の隣にいて、
時計の針も嫉妬して早く進むただ幸せな空間。
なのに離れたら嫌なところばかり見えてしまう。
良いところもいっぱいあるはずなのに、、
だけど嫌いだから別れるではなく、
離れていると嫌いになってしまいそうで
早く会いたくなる。
『ひとひら』
君の手を離そう、って。
次に進むんだ、って。
ずっとずっと覚悟していたはずなのに
いざ君に相対すると、
口から出るその言葉よりも先に
目から雫がこぼれ落ちる。
君といても僕にこれ以上の成長はなくて、
それ以上の成長を見せてくれそうな人が目前にいて、
なのにどうしてこうもその一言が口に出せないんだ。
その言葉を口にすると、
季節を2周はした僕らの関係も今日で終わりで
それが出来なければいつも通りの日常がある。
たった一言なのに、
重すぎるよ、
僕には言えないよ、
ずっと一緒に時間を過ごしてきたはずなのに
ヒトヒラの差もないことがきっかけで
二人の人生は大きく転換することになる。
僕には荷が重いよ、
こんな僕でごめんなさい。
こんな僕でも好きでいてくれてありがとう。
もう少しだけ一緒に居させてください。