桃梨

Open App
5/20/2024, 2:40:24 PM

『理想のあなた』

初恋が理想ってよく言うけど、私なんてまさにそう。

間違ったことをしたら2人きりになった時に怒ってくれて

みんなの前では好きじゃないしって言うのに

2人になると大好きだよって言ってくれて

声を聞かずとも理解ってくれて

笑うと目が三日月になって

ずっと仲良くしてねって年が変わるたびに言ってくれて

誕生日を毎年1番に祝ってくれて

幼稚園の時みたいにずっと隣にいてくれて

忽然と私の前から姿を消した。

次話せるのはいつだろう。

昔みたいに急に電話してきたりしないかなーなんて

君はきっと私のことなんて忘れてるのに。

恋人になりたいなんてもう言わないから。

友達として、親友として、幼馴染として、

私の隣にいて欲しいなんて我儘なのかな。

3/21/2024, 4:12:02 PM

『二人ぼっち』

体育教師に嫌われていた僕は、

明らかに1人じゃ持てない量の荷物を

授業終わりに運ぶよう指示された。

そんな時、君はすぐ僕の所に来てくれた。

嫌な気持ちだったその時が

幸せな時間へと変わった。

みんなが教室に戻った後の体育館で

僕たちは二人ぼっちだった。

3/20/2024, 11:36:26 AM

『夢が醒める前に』

忘れかけた頃に君はまた夢に出てくる。

まるで忘れないでと言わんばかりに。

夢が醒める前は昔みたいに仲良くしているのに、

夢が醒めたらそれはただの幻想だと思い知らされる。

そして起きた僕は、

夢が醒める前のように戻れたら、と願い

さっきの続きを見るため、また眠りにつく。

3/17/2024, 5:37:02 AM

『怖がり』

昔は、ひどく怖がりだった。

絶叫系もだめ、怪談話やお化け屋敷もだめ。

そんな僕はいつの日か、

死んだ方が楽だと思い始めるようになった。

自ら死を選ぶことが怖く、

自分で死ぬことはできなかったが、

どこかで死んでしまうのは、

仕方のないことだと思うようになった。

ビビリだった僕は、あの頃から恐怖心が消えた。

3/13/2024, 1:29:08 PM

『ずっと隣で』

ずっと隣にいてくれると思ってた。

隣にいるのが当たり前で、

君がいない生活は考えられなかった。

高校は別々になってしまったけれど、

「これからも仲良くしてね」って

言ってくれたのが嬉しかった。

だけど気づけば連絡は途絶え、

その後会うことはなかった。

Next