t「またね!」
君はいつも別れ際にまたね!と元気に言ってくれる。
自分は気をつけてね、と返す。
お互いにお互いを気づかって交わす言葉。
意味や思いは違っても暖かい気持ちにはなる。
t「春風とともに」
春の便りに惹かれて何となく外に出た。
毎日休む暇もなく過ごしていると今がどの季節なのか、全く意識していなかった。
室内でバタバタとしてるとふと外に桜の花びらが舞っているのに気づいて、もうそんな季節か…と口からこぼれて今に至る。
桜が、たくさん並ぶ場所に宛もなくひとりで歩く。今の仕事がなかなかに忙しい。自分のやりたい事で手ごたえも感じているが、そう上手くはいかない。まだまだ出来ることがたくさんあってやりたい事もたくさんある。嬉しい悲鳴をあげながら何とか日々を過ごしている。
桜の下ではみんな穏やかで笑顔で楽しそう。そんな雰囲気に自分もひっそり溶け込んで少し元気をもらう。
上手くいかないこともある、辛い事も楽しい事も全然ある。それでも自分の夢だから、毎日一歩ずつ前に進みながら成し遂げていく。暖かく吹く春風とともに前に進み。
t「涙」
泣いてるの? 泣いてない!見んなよ!
みんな泣いてるよ? うるせえ!見るなよ!
大好きだよ? え…?こっち見んな!
t「春爛漫」
桜色に染まる春。散る桜に埋め尽くされた花びらの絨毯。
流れる川も、人が歩くアスファルトも、見上げた空も、視界のどこかにピンクの花弁が風に乗って踊っている。
見知った道には新顔が増える。新しく何かが始まり、期待を胸に一歩進む。心機一転春にしか見れない子どもの無邪気な笑い声、シワのないスーツとどこか不安と自信を持った社会人。
そんないつもとちょっと違う日々が春爛漫なんだなと思う。これからじょじょに日常に変わっていくのも春の楽しみの一つでもある。
t「七色」
お題が絶妙だよね。
色んな読み方が出来る漢字はその人の経験に付随するものだと思うんだけど
最初見た時は「なないろ」だと思った。
なないろの声、そんな言葉が浮かんだけど
よくよく考えたら「ななしょく」とも読むんだなと。
虹は「ななしょく」って自分は言うよなと。
複数読み方がある漢字や意味って面白い。