t「瞳をとじて」
大丈夫みんながいるから
古参でも新参でも見てるものは一緒
ずっとずっとみんな声をあげたてきた
見せたい景色のためにみんな頑張った
明かりが少し落ちた夜の建物の中で
星のようにキラキラ輝くペンライト
声で熱気で思いで揺れて震えて笑う
感動して瞳をとじてゆっくりひらく
周りには支えあってきた仲間がいる
ありがとう!
こちらこそありがとう!
響き合う声が重なってまた涙が落ちる
いつも応援しているよ!ありがとう!
いつも応援してくれて、ありがとう!
t「あなたへの贈り物」
色々と考えた、たくさん考えた
でも君の欲しい物が何かわからなかった
普段から我儘という我儘も言わない
欲しい物は?と聞いても自分で買ってしまう
君へのプレゼントが決まらないまま来てしまった
もう本人に直接聞くしかない
手持ち無沙汰も嫌だから申し訳程度の手作りを片手に
煩く鳴る鼓動を手の中に握りしめて君の所に向かう
君は快く迎え入れてくれた
君の対応に用意出来なかった贈り物への僅かな罪悪感
もうここで聞くしかない……
そして君は笑った
貴方が来てくれた事が何よりの贈り物だよ
そんな事があなたへの贈り物になるのか…
君の笑顔を見て喉まで来た言葉を飲み込む
今日主役のはずの君のその優しさに甘えて
溺れてしまう前に大切な君を心から祝おう
t「羅針盤」
人生の岐路に立たされた時何を基準に決めるのか
今までの歩いてきた足跡を振り返って見て
得たものと失ったものと、何故そうなったのか
その結果自分はどう変わっていったのか
目を開き前を見れば無数に広がる不確かな道
自分の手に抱えるこれまでの軌跡たち
進む先は自分の意志で決めていかなければ
今までの経験を含め指標にするのか
それとも持ってるものを全て捨てさるか
天秤が傾き羅針盤がぐるぐる回る
結局どの未来も正解や不正解など無い
その結果を出すのは自分自身だ
t「明日に向かって歩く、でも」
「今日も頑張ったよ」
「意味のわからない事を言う人」
「人の話を聞かない人」
「決まった空間でいつもの人と過ごす」
「頑張ったね」
「こんな言葉しか言えないけど」
「頑張ったね」
「ありがとう」
「ありがとう」
「明日がやってくる明日も頑張らないと…」
「君はすごいね」
「絶対に来る明日に後ろ向きに歩かず」
「明日に向かって歩いてる」
「でも今は、今は頑張った自分のために」
「泣いていいんだよ」
「頑張ったのも生きるのも歩くのも君だから」
「今日頑張った君は何よりもすごいよ」
t「ただひとりの君へ」
自分の価値を自分で見出せずにいた
自分とは一体何者でどんな存在なのか
そもそも自分はここにいる必要があるのか
それとも自分はどこか違う場所に行くのか
確かに自分はここという場所にいるのに
ふわふわと存在だけしている感じがする
そんな自分の手を掴んだ最初の君
自分という存在に価値を見出し
自分の次に自分を確かな者にしてくれた
名前を呼び共に語り合い手を取りあった
自分という形の証明を価値を存在を
あの時掴んでくれた君がくれた
きっと君はそんなつもりはなかっただろう
でも自分からしたら君は
自分を見つけてくれた唯一無二の人なんだ
ただひとりの君へ
ありがとう今日も自分は生きている