明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。
もし明日世界が終わるとしたら君は何を願う?
「壮絶な題名のドラマだね」
「願うも何も、願ったところで意味ないでしょ。しかも滅ぶ前提で願うって」
「ほんそれ」
「強いて言うなら夢を語るぐらいじゃない?」
「夢?」
「将来やりたかった事を楽しく話す」
「でも本当は明日があるかもしれないよ?そんな事で最後の日終わっていいの?」
「あるかないか分からない明日に思いを馳せるより、今を楽しく生きたいってだけ」
「なるほど〜」
「まあきっとドラマでは綺麗事が並べられてるさ、それもまた一つの生き方でしょ、きっと明日が続くように願ってるかもよ」
「そんな聖人君子いないでしょ」
楽園
GWそれは甘美な響き。
長い休みで体と心を休ませながら…
ゲームしたり!漫画読んだり!携帯いじったり!酒飲んだり!
夜遅くまで起きて朝遅く起きる!何も言われない自由な一時!この時のために溜めにためたドラマやアニム!映画も見る!
何畳もない小さな箱の中、手に届く位置にジュース!お菓子!リモコン!充電器も忘れるな!
まさに今この瞬間、この小さな空間こそ楽園…!
はぁ〜〜〜〜神〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
そんな楽園も一瞬で終わる。
ぎゅーぎゅーの満員電車に揺られながら次の理想郷、お盆までもそもそと生きる…。つらぁ
善悪
何が良くて何が悪いのか。
僕らを平等に照らす太陽でさえ人によっては善悪がある。
日照りは悪、恵の太陽は善。
太陽は決まった時間にいつも同じ顔で同じ動きをしているのに、僕らは自分たちのおかされた状況次第で、そこに意思がなくても勝手に善悪を決める。
人はいつも自分たちの都合で善悪を決めつける。
それはルールや規則なのか、それとも自分勝手の自己中なのか、僕らが人である限り本当の善悪はわからない。
何もいらない
『欲しいものはある?』
「何もいらないよ」
『誕生日なのに?』
「君がいれば十分さ」
『私はいつもキミの隣にいるよ?』
「自分はいつもプレゼントを貰ってばかりだ」
『嘘つき』
「嘘じゃない」
『ならなんで泣いてるの』
「………」
『欲しいものはある?』
「何もいらないよ、君が戻ってきてくれるなら、何もいらない」
お墓の前で手を合わせ泣いてる君に触れる事さえ出来ない。
無色の世界
桜が散り、春が流れ夏が訪れる。
木々の下には桜の絨毯ができ、アスファルトが少し色めく。
流れる汗と一緒に夏が過ぎると、秋が風にのってやってくる。
新緑に並んだ木々はひらひらと葉を落とし、または紅葉に煌めく。
彩る葉と共に秋と陽も落ち、空から寒さと冬が降ってくる。
季節を賑わせた木々に、今度は電飾が巻かれ、光を放つ。
雪が溶け少しの暖かさと、春が顔を出す。
木々は巡りまた満開となる。
周りを見渡せば色と一緒に季節を感じる。
音楽を聞けば音符に乗って音色がのる。
絵を描けば白から創造が生まれる。
色が溢れた世界、無色なのは人の感じる物事や手に掴めないモノだけだ。