多分、耐えられなかったんだ。
彼らは、何よりも変えがたい存在で。
俺達が生きていく為には、きっと、絶対必要だった。
それでも、頑張ってはいた。
きっと、叶わなくても、それでも絶対、諦めたくなんてなかった。
でも、疲れちゃった。
どんなに願っても、どんなに頑張っても、終わりが見えない絶望感。
どうしたって戻らない時間を、必死で手繰り寄せている、哀れで滑稽な空飛ぶ少年達。
だからね、”終わりにしよう”って、思ったんだ。
ぜーんぶ、まとめてそうしちゃおうって。
そうすれば、一番手っ取り早いじゃん?
”終わりにしよう”、そうしよう。
そんな軽い言葉で決まったなんて、絶対に言えないけれど、ね?
終わりにしよう
本当なら、それができるなら一番良い。
でも、それぞれに言いたいこと、信じてること、守りたいこと、望んでいることが違うから。
解っていても、できないのが現実で。
それでも、少しずつ歩み寄ろうとするのは大切で。
それさえ放棄したら、どちらも叶わないままで終わる。
”手を取り合って”ができる世界が、全てを帳消しにするわけじゃないけれど。
少なくとも、小さな幸せくらいは、守られる世界になるのかもしれない。
手を取り合って
あるのかな、と言うか、あるんだよなぁ。
たくさんあって、どうしたらいいか解らなくて。
でも、解らないんだよね。
解る方がいいのか、解らない方がいいのか。
”優越感、劣等感”
どっちも知っているようで、実は知らない。
でも、後者しか解ってないんだよね。
優越感、劣等感
間違っては、いたんだろうねぇ。
でも、正しいことが正しいとは限らないでしょ?
少なくともボクは、あいつらも、ボクも間違ってるって解ってる。
だから、間違ってなかったんだよ?
なんて、キミに言ったところで意味ないかぁ。
でも、”これまでずっと”信じてたことが正しいなんて思わないでね?
正義と悪、なんて言葉で片付けられたら、キミ達の存在意義なんてないんだからさ?
これまでずっと
送ったのは、いつだったっけ?
すっかり忘れてて、慌てて返事したっけ。
怒ってたはずの文面は、下がるごとに不安そうで。
最後には、泣いてるんじゃないかって、こっちが心配になるくらいで。
向かった先に君を見つけて、こっそりと送った”1件のLINE”。
君が携帯を見た直後に抱きしめたら、不貞腐れてた顔が一気に綻んで、こっちまで嬉しくなったんだ、けどねぇ……。
その顔は誰にも見せたくなかったかな、なんて。
自分勝手にも、程があるけどね?
1件のLINE