読み聞かせてもらった絵本。
繰り返し読んだ、童話の短編集。
読み物でしかなかった教科書。
憧れと尊敬を抱いた偉人伝。
日常の一コマだった漫画。
非日常が体験できたライトノベル。
今でも読み漁っている、創作物たち。
”好きな本”は、たくさんある。
そのどれもが大切な思い出で、忘れたくないセカイ。
だから、こうして書くことが好きになれたんだって、思うんだ。
好きな本
どっち付かずの宙ぶらりん。
この時期の空はいつもそう。
晴れるような、曇っているような、雨が降りそうな。
どうにもならないもどかしさ。
それが自分の現状と似ているから、本当にどうしようもない。
”あいまいな空”が快晴に変わるなんて、他力本願な自分には無理な話だ。
あいまいな空
雨の日、家の裏に咲いていた、青い”あじさい”
カタツムリはいなくて、覆い被さるように生えていた松の木に守られるようにひっそりと咲いていた。
とっても綺麗で、好きだなぁって思ったけれど。
気替わり、なんて言われたら、ちょっとだけ、苦手になった。
罪はないよ。ただ、こちらが勝手に思っただけ。
ただ、咲いていただけなのにね。
あじさい
やっぱり、おかしいねぇ。
大好きだったはずなのに、大切だったはずなのに、そんな風には、もう思えなくて。
矛盾した考えばかりが思考を満たすばかりで堂々巡り。
先回りして考える癖は未だに治らなくて、いつ愛想を尽かされるかとそればかり考えて。
本当はもう、そうなっているのかもしれない。
それを認められない自分が、いつだって滑稽でバカみたいだ。
”好き嫌い”をしている場合じゃないんだって、解ってるくせに甘えてるんだから、本当にもうどうしようもない。
好き嫌い
一度は、行ってみたい場所。
一度は、行ったかもしれない場所。
そんな素敵な場所で、思い出深い場所でもある。
でも今は、行けそうにない。
ご時世とか、閉まってるからとか、そう言うんじゃなくて。
その”街”自体が、大切な思い出になりかけているから。
街