そうだったら、どれだけ良かったか。
いずれ枯渇してしまうものだとしても、少しは期待してしまう。
そんな事、あるわけないと解っているはずなのに。
誰にもあるはずのもので、そう例えられるとしたら、”透明な水”が一番いいのかもしれない。
そう例えられている内は、少なくともまともだろうから。
透明な水
いつだって遠くて。いつだって鏡のようで。
けれど、交わるのはほんの一瞬で。
想像しないわけじゃない。
むしろ、そうだったらと憧れて。
けれど、諦めてもいる。
拝啓 ”理想のあなた”へ。
届いた時に会える日を、届かずに見上げる日々を、狭間で立ち尽くす姿を。
そのどれもを併せ持つあなたは今、何を思っていますか?
理想のあなた
いつ来るか解らないもので、つい見逃してしまう兆しがあって。
そうなったら、後悔しかないけれど、忘れていて。
結局は、同じことを繰り返すんだと理解して。
本当は、”突然の別れ”じゃないんだろうな。
解りやすいはずなのに、埋もれやすいそれに気づかない自分が気づくのは。
いつだって全部終わった後なんだ。
突然の別れ
どこか、夢のような。
意外と、嘘でもなくて。
けれど、そう起きることでもない。
”恋物語”
どんな恋なのかは、おちてみないと解らない。
恋物語
それはいつでも隣にあるんだろうね。
どんな状態でも、あっさり飲み込んで、誰も彼もが動けなくなるセカイ。
解ってて飛び込む人もいるし、気づいたら取り込まれてた人もいる。
それなのに、魅了される人もいるんだから、本当に解らないよねぇ。
取り込まれた人は、戻ってこれるのかな?
多分、出来る人と出来ない人がいるんだろう。
自分はきっと、後者で。
甘く見て、取り込まれて、後悔して。
それでも、解らないままなんだろうなって思うんだ。
”真夜中”は、そう言うセカイ。
朝日がのぼるのか、深淵に飲み込まれるのか。
どちらになるかは、自分次第なんだろう。
真夜中