雨宮 月綺

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10/22/2023, 1:50:41 PM

𖤣𖥧𖥣。衣替え𖤣𖥧𖥣。

半袖Tシャツと一緒に夏の思い出もしまっておくの。
ひと夏過ごした忘れられないあの人との思い出はそっとタンスの奥へ。

ニットやカーディガンを出してるときは肌寒い季節に新しい楽しい思い出が出来るようにって期待に胸が踊るの。

きっと私はあなたを忘れられないから、来年の衣替えのときはあなたを思い出して半袖を出しながら憂鬱な懐かしい気持ちになるんだわ。

10/22/2023, 12:19:15 AM

𖤣𖥧𖥣。声が枯れるまで𖤣𖥧𖥣。

声が枯れるまで応援したり、声が枯れるまで歌ったり、
声が枯れるまで声を出すことが出来なかったあの3年。
私は高校時代をそんなコロナ禍で生きた。

運動会や競技大会は大きな声での応援は禁止。
「大きな声で応援しないでください。」のアナウンスがずっと流れていた。

卒業式に校歌を歌うことすらできない。退場前にお世話になった大好きな先生に、クラス全員で「ありがとうございました!」すら言うこともできない。

あぁなんてつまらない高校生活を送ったんだろう。

私はいまでも、

運動会でみんなの声援に隠れながら
大好きな人の名前を大声で呼んだり

文化祭で自分の模擬店への呼びこみを大きな声でしたり

卒業式で大好きだった担任に向けて「ありがとうございました!!」と大泣きしながら叫んだり

そんな光景を夢に見るんだ。

10/20/2023, 10:44:42 AM

𖤣𖥧𖥣。始まりはいつも𖤣𖥧𖥣。

「やっほー」

大切な人の電話の始まりはいつも私からのやっほーで始まる。
いいことがあって気分ウキウキの日も「やっほー!」
落ち込んでネガティブの気分の日も「やっほ!」
貴方の声を聴きたくてソワソワ気分の日も「やっほ、」

大切な人がその日どんなに嫌なことがあって落ち込んで泣きたくなっていても、私の「やっほー」でホッとひと息つけますように。

10/18/2023, 9:57:59 AM

𖤣𖥧𖥣。忘れたくても忘れられない𖤣𖥧𖥣。

先輩、今日も私はあなたの姿を学校で探しました。

あのたった一日の夏の思い出。遊びに誘ってくれて、お祭り一緒に行って。私にとって憧れで、ずっと遠くから眺めていた先輩からのお誘いは夢のようで…。
優しくゆったりとした声。大きくて骨ばった手。優しく微笑む顔。モテ男のような甘い香水ではなく清潔感のある洗剤の香り。車を運転する姿。

私は忘れたくてもふとした瞬間に思い出してしまうのです。先輩とは連絡が取れなくなっても。

何度も決心したのに。忘れよう、忘れよう。
でもやっぱり先輩の姿を見つけると耳に残っている声が、肩が近くにあった体温が、洗剤の香りが思い出され、身体を駆け巡り熱くなるのです。心は氷のようにひんやりと冷たいのに。

こっちの気も知らないで廊下を楽しそうに友達と歩く姿。私は何も気にしてないフリをしてすれ違い、必ず振り返るのです。少しの期待を胸に。

私はあしたも探してしまうでしょう。たった一日の思い出の中にいる大好きな先輩を。