いつも逆さのきみ

いつも上向きのぼく

あの人と一緒にいる間は

ぼくらも同じ向きでいられる

あつさも、つめたさも、

共に感じられる

この時間が大好きなんだ

【マグカップ】

もしも君が僕に別れを告げても

送り出す覚悟は出来ていたのに

別れを告げたのは、一枚の紙だった。

ああ、終わりの始まり。

【紙の内容はご想像におまかせします】

そっと包み込んでほしかった

｢ほんとに使えない｣
｢産まなければよかった｣

いわないで、おもっていても。

わたしがいちばん、わかってる。

あなたはわたしがまだ知らない世界に

いつも連れていってくれる。

あなたにまだ知らない世界はあるのだろうか、

願わくば、あなたたともに知らない世界を

ひとつずつ、なくしていきたい。

風の声、鳥の歌声、小動物たちの宴、

あれほど賑やかだった森は、

時代と共に移ろい、静かなる森へ。

言葉が通じるのに、争いの絶えぬ種族のせいで。