手を取り合って
上司は淡々と仕事をこなす人だ。
沢山の仕事を請け負っていて、いつも忙しそうにしているが故に話す機会があまり無い。
今日も忙しそうだ。こちらにも何か仕事を振ってくれればいいのに。
きっと自分でやる方が早いと思っているのだろう。
…まぁ、実際そうなんだろうけど。
上司は怒る事があまり無い人で、まるで怒ることは非効率。そんな暇があったら仕事。という考えが透けて見える程に淡々としている。
仕事が早くて私の出る幕は全く無し。
差し詰め私は社内ニートといったところか。
今日も少ない仕事をゆーっくりこなし、半日で終わらせ、午後は机に座ってぼーっとするだけ。
最初は自分が惨めに思えたけれど、それは自分の気の持ちようで、上司が気にしていないなら私はこれでいいんだ。と、折り合いをつける事で自分を納得させた。
このままこの状態が続くのか否かは分からない。
ただ、今のところは手を取り合っている未来は見えないかな。
日常
今日は金曜日。やっと明日休みだー。
仕事帰りに買い物を済ませて、土日は家でゆっくり過ごそう。
私はハンドルを握り、土日をどうやって過ごすか考えながら、時折ラジオに耳を傾け、会社へ向かって車を走らせていた。
前を走っているのは大きなトラック。何羽ものニワトリが檻のような、籠のような物に入っている。おそらく、出荷途中なのだろう。たまに抜け落ちた羽毛が風に舞って飛ぶので、私は桜の花びらみたいだな。と思いながら後ろを走った。
はぁ、会社に行きたくないなー。
これが人間から見たなんて事のない日常風景。
あじさい
良い文が思いつかないので…。
こんな風に梅雨を楽しみたい↓
◎紫陽花をイメージした服装をする事。
・紫陽花の形のイヤリングをする
・雨粒みたいなブレスレットを身につける
・白シャツで爽やかに
・スカートorパンツは青紫色で鮮やかに
・レインパンプスで雨の日も可愛く…etc
考えてみると案外梅雨も楽しめそう
「ごめんね」
は?
気持ちが昂りいっきに感情が爆発して、私の瞳孔と鼻腔が開いた。
喉の奥から込み上げるモヤモヤとした噴煙を思いっきり相手に吐き出した。
顔がいっきに熱くなり、真っ赤になりながら強い口調で相手の心を矢継ぎ早に突き刺しまくった。
言い終えた後もまだ私は怒りを収めることが出来ずやや過呼吸になっていた。
が、その時、
「ごめんね」
相手はあっさりとこのたった4文字を言ってのけた。
どんな窮地に追いやられようとも、不利な現状を強制終了させるこの言葉は、便利で鋭利なカウンターと言っても過言ではないと思う。
失われた時間
っはぁ〜。やっと課題終わったぁ。やる事やったし、ベットでゴロゴロしよっと!
私は椅子から立ち上がり、思いっきり背伸びをした。
一歩踏み出そうとしたら、モフッと俵のような愛猫の脇腹に足が当たった。猫の毛並みはピクッとやや波打ち、こちらを見上げてニャーと鳴いた。
私がベットに向かうと、短い尻尾をありったけにピンと伸ばし、ぽてぽてとついて来る。
私はお構いなしにベットに横になり、スマホをいじろうとすると、向こうもお構いなしに巨体で画面を遮ってくる。ゴロゴロと大爆音をかまし離れようとしない。
せっかくの貴重な休憩時間が…。
私はため息をしつつ、この生意気で愛くるしい生き物に顔を埋め、繊細に撫でてやった。