星になる
「なんでお星さまはみ〜んなキラキラなの?」
「それはね、くら〜い夜が怖いから真っ暗にならないように照らすためなのよ」
「お星さまは優しいんだね!あーちゃんもいつかお星さまみたいに皆のこと照らすお姫様になる!!」
「あら、いいわねぇ
あーちゃんならきっとなれるわ」
少なくともあーちゃんは、この時すでに私の人生を十二分に照らしてくれていた。
わざわざアイドルだとか女優だとかの所謂スターにならなくても別にいいと思っていた。
元気で明るく健やかに周りの友人、家族、いつかは恋人、そういった身近な人たちを照らす存在になれると思ったし、そうなれるよう支えてあげたいしようと思った。
生きてくれているだけで私からすれば希望として星として輝いていたから十分だったのに
「お星さまみたいに」っていったのに
なんで...なんで......
お星さまは増えたのに、世界は真っ暗になった
遠い鐘の音
年末か年始か
除夜の鐘が鳴り響くその刻
希少な鐘の音とともに聞き慣れた鐘の音が聞こえた
毎日のように聞いているはずの通知の鐘の音だが
それは他の何より重要な音として僕に知らせる
「あけましておめでとう!!」
今年は幸せな一年になりそうだ
夜空を越えて
たとえ夜空を超えようとも
そこにあるのは、平凡な明日なんだろうな
その通りだ
平凡な明日の魅力の分からぬ若人にも
先の短い老人でも
今生まれたばかりの生命にも
何処に住もうと何をしようと
私達は夜空を越えて明日を迎える
生きている限り
そう...生きている限り
ぬくもりの記憶
ぬくもりの記憶として君を思い出したい
まだない
そう、まだないだけで
未来永劫ないと決まったわけじゃあない
まだないだけ...まだないだけだよ
白い吐息
かじかむ指先を温めているあの子の息も
教室の窓から外を見ているあいつのため息も
いつも通り遅刻ギリギリに来たあいつの息も
ふと深呼吸してみた私の息も
その全てが白かった
匿名A「あんな、白って200色あんねん」
皆違い、皆同じ
どこにでもある冬の朝