台風が過ぎ去って
台風のような恋をした
それは突然のことで、言ってしまえば一目惚れから始まった
あの日あの時、君に出会ったその時から、
君は僕の世界の一点の光となった
冒頭のように台風で例えるなら台風の目と言ったところであろうか
真に強い光を見た
目が眩むどころか無意識のうちに向かってしまう、吸い込まれてしまうんではないかと思うほどの強い光だ
その光は今も弱まることを知らず、むしろ日に日に勢力を増しながら私の雲を晴らし照らし続けている
台風で思い出したが、世の中には
「バタフライ効果」なんてものがある
蝶の羽ばたきという僅かな風などという些細な変動が最終的に台風の発生につながるほど大きな変動を起こすという初期の変動と最終変動への増大について述べている所謂カオス理論の一例だ
まぁ難しいことはどうでもいいが私はこの恋に
「バタフライ効果」の"逆"を感じている
今までの全てがこの出会いのためにあったんじゃないかと
生まれたことも、学んできたことも、遊んできたことも、今朝靴を右足から履いたこと程度のことすらも含めて、私の今までは貴方に合うという瞬間のための過程に過ぎなかったと思えている
かつてこんなに思う恋をしたことがあったであろうか、いやない
強い光か、台風に頭のネジを吹き飛ばされたか
狂ったような恋心を抱いているが、こんなにも心地が良いのだから狂っているのもまた本望である
台風は突然やってきて突然熱帯低気圧になって去ってしまうが、私の思いが熱帯低気圧になるとしてもそれは冷めたり劣化したなどとは言えないだろう
台風が過ぎ去っても
形を変え、種類を変えようともこの思いが終わることはない
低気圧より先に私の頭を重くさせたのは光だった
Red,Green,Blue
「あれだろ、光の三原色ってやつだろ
すっげえよなぁこんだけ複雑なのに物事全部これらの色の反射で見えてんだろ」
「あはは、そうだね」
君は時々素敵なことを言うから感心しちゃうよ
フィルター
「お前って物好きだよな」
は?意味分かんねぇ
「そうかなぁw」
「そうだろwwお前の好きな人あいつだろwもう一回考え直せってwあんなデブでブスな女の何処がいいんだよwww」
はぁ!?こっちが黙ってたからっててめぇよぉ
危ない法律がなかったら日本の人口がたった一だが減るところだった
こんなやつだ、前科なんて形で俺の人生に残すのも勿体ない
落ち着こう
よしっ
「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞこのダボが!
てめぇのそのきったねぇ口と腐りきった脳みそで彼女のこと語ってんじゃねぇよ!!そんなに罵倒していたいんだったら鏡でも見てろや!お前のその人を蔑むためだけのフィルターなんてなくても罵倒しかできないような存在が映ってるだろうからよぉ!」
「は?何本気になってんだよ気持ち悪い」
「好きな人のために本気になれないようなゴミほどの再利用価値もないピーーに比べたら随分マシだよ」
︙
やっちまったなぁ、あいつに言ったことに嘘はないし反省もしていないが後悔はある
もっといい回答はあっただろう
彼と同じ土俵に立ってしまったのが恥ずかしくてしょうがない
まぁまた同じような事を言われてもより良い回答は思いついてないから今日かそれ以上の事を言ってしまうんだろう
そもそも彼にはなぜ彼女の良さが分からないんだろうか
あんなに優しくて素直で努力家で清い女性他にいないだろうに
彼には外面だけのフィルターがついているのかもしれない
口を開けば容姿についての事ばかり
自分が見るにしても他人に見られるとしてもその外見ばかりを気にし、まるで中身のことなど気にしていない
つまらんやつだな
いや、案外そうでもないのかもしれない
自分だって考え方を変えれば同じだ
内面のフィルターをつけ、外面は気にしていない
内面が悪いからと彼には強い言葉を浴びせたではないか
案外自分もつまらない男側なんだと思えてきた
まぁつまる、つまらないはどうでもいい
どうせ俺には俺のフィルターを通してでしか物事は見れない
長い話になったなぁ
結論は俺にゃ彼女が世界一美しく見えるってだけなのに
仲間になれなくて
大親友に好きな人ができた
応援のあとにため息を一つ
雨と君
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