半袖
彼女と出会って三か月経ちました
守りたい人のか細さを知りました
もしも過去へと行けるなら
何度願っただろう
過去、現在、きっと未来でも望まれるのであろう
叶わないと分かってるのに望んでしまう
君との出会い方、もっとカッコつけたかったな
君とのあの会話、やり直せたらいいな
君とのあの一時、また過ごしたいな
君との別れは、もう二度と経験したくないな
未来人の一人でも来れば希望が見えるのに
そんなの一人も来ないから諦めざるを得ない
True Love
とある探偵事務所の話
「僕が思うに【真実の愛】なんてものは存在しないんじゃあないかな」
「というのも【真実の愛】なるものが存在するということは同時に【真実の愛でない愛】、まぁ【偽の愛】とでも呼ぶことにしようか、それが存在することを示してしまう」
「では何が【真実】と【偽】を分けるのであろうか」
「【愛】なんてものの価値観は曖昧で人による、尽くしたいもの尽くされたいもの、追いたいもの追われたいもの、依存するものしないもの、それらも含めてはっきりとした形がないものも多くいる、それなのに何か明確にして【真実】などと言えるだろうか、否、言えないだろう、もし言えるという愛の伝道師様がいれば是非ご歓談願いたい」
「まぁながったらしくなってしまったがやはり【真実の愛】なんてものはないんじゃあないかな、まぁ僕があってほしくないと思ってるだけかもしれないがな」
「なぁミケ、君もそう思うだろ」
「ミャ〜オ(知るかそんなこと)」
「興味ないって感じだな」
カランコロン
「おしゃべりはおしまいのようだな」
「いらっしゃいませお客様、本日はどのような真実をお求めですか?」
またいつか
「またいつか」
と来ない未来を当たり前に期待してしまったあの日を忘れてしまいたいのに
今を生きる
今を生きる
過去を生きた
未来を生きたい
他でもない貴方と