5/8/2024, 3:34:45 AM
初恋の日
雪は溶けるが、春を迎え入れるのを拒むように、僕の季節は北からの寒さを何度も寂しがり、縋りつづけた。
チャイムが鳴る。
始業式を終え、季節は春を抗えず、僕は3年生になっていた。部室に流れる2人だけの季節は、1人の季節になっていた。