NoName

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5/9/2024, 10:38:19 AM


5/8/2024, 3:34:45 AM

初恋の日

 雪は溶けるが、春を迎え入れるのを拒むように、僕の季節は北からの寒さを何度も寂しがり、縋りつづけた。

 チャイムが鳴る。
 始業式を終え、季節は春を抗えず、僕は3年生になっていた。部室に流れる2人だけの季節は、1人の季節になっていた。