名無し

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11/18/2024, 9:45:46 AM

冬になったら

涙が凍るくらい寒くて
固まった涙は悲しみの象徴みたいに綺麗で

気分にそぐわぬ
きんと綺麗な空から逃げ出したくなる

冷えた空気が喉を刺して

行き場も逃げ場もない中
火の消えた暖炉の横で丸まって寝る

僅かなぬくもりを抱いて

11/14/2024, 10:22:21 AM

秋風

春じゃなくて
夏じゃなくて
冬じゃないから

木の葉の湿ったような
乾いたような

匂いの風が僕らの間に吹く

さよなら

11/13/2024, 11:02:18 PM

また会いましょう

名前のつけられない感情は、
そう言って立ち去る。

もう会いたくなんてないよ。

僕の周りは、孤独と寂しさと後悔で、
十分賑やかなんだ。

こうして僕は大切を亡くす。
色がなくなってゆく

11/10/2024, 10:09:47 PM

ススキ だったもの

私の見てる世界は美しくて鋭利
似てるから冬が来ると怖くなる
私の中身と世界の間にある膜が薄くなって
冷たくしちゃだめなところが凍ってしまう

11/10/2024, 9:28:37 AM

脳裏

あの時あの一瞬
ああしていたなら

あのとき の記憶が今も僕を蝕んで
涙に溺れて嗚咽する

朝が来るまで

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