#24 自転車に乗って
[ヤクルトは美味しい]
自転車に乗って、
ヤクルトが運ばれてくる。
何気ない街中にヤクルトを運ぶお姉さんが
颯爽と走る。
すると、今飲んでいるヤクルトが
美味しそうに感じてしまう。
なぜだろうか。
きっと、暑い中生活のために働く姿が
より一層味を引き立てるのだろう。
今日も運搬ご苦労様です。
#23 心の健康
[本当の負けは]
絶対に深刻にならない。
コレが一番大切。
悩みや不安はいくらあっても良い。
それがこの世の摂理だから、仕方ない。
だからこそ、深刻になっては
この世界に本当に負けてしまう。
ダメダメな人生でも良い。
自覚している、
それだけでもう充分頑張っている証。
無理しないで。
自然体が一番だよ。
#22 君の奏でる音楽
[手拍子は共鳴する]
神社へ行くと、
「二礼二拍手一礼」が
一般的な神様へのご挨拶になる。
神社は、普段は静けさに満ちている。
物静かな神社で拍手をすると、
拍手の動きに合わせて
大自然がよりハッキリと共鳴する。
拍手の音の波が
大自然の空気に伝わっていくのだ。
面白いことに、
拍手の音とリズムは人により
まるで違う。
ある宮司の拍手の音の共鳴は、
言葉に表すことが難しいほどに
神聖な音が聞こえた。
音一つで相手の心を引き込む力があった。
宮司には及ばないけれど、
自分でも日々御詣りして
拍手の音で
今日の大自然と自分の状態を
確認している。
貴方は、今大自然に向けて
どんな音を奏でているのだろう?
拍手の音に今日も耳を傾ける。
#21 麦わら帽子
[麦わら帽子とワンピース]
小学生の頃、
麦わら帽子にワンピースが夏服の
私立の小学生の子達を見て、
かわいいのに爽やかで何て素敵なんだろう、
と憧れた。
あの制服を着られるようになるまでの
各々の苦労と思うと、
それがまたいっそう排他的な魅力を
醸し出して、
目の前にみえるのに手に届かない上品な姿、
そんな美しさを引き立てていた。
もしあの制服を着たならば、
どんな風にみえるだろう?
麦わら帽子は、そんな空想の世界に
誘ってくれた、象徴的な存在であった。
#20 終点
[今世の終点]
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
電車が走る。
まもなく「三途の川駅」、終点で御座います。
お忘れ物の無いよう今一度お確かめ下さいませ。
お出口は、こちら側です。
人生いつ終わるかもわからない。
今日死ぬ可能性を考えながら生きたら、
今世の終点に辿りついた時、
少しは笑って「今までありがとう」と
口にすることができるだろうか。