紅の記憶
七五三で初めて紅をつけて嬉しかった記憶がある
赤いおべべを着て
ちょっとだけ大人になった気分だった
大人になって思う
今は紅を塗っても
はぁ仕事か…となる
大人が化粧をするのは社会の嗜みマナー
おしゃれも確かにあるだろう
でもそれは着飾る鎧を纏うためのものにしかすぎない
紅をつけなくてもいい時間が今は一番いい
夢の断片
夢が現実になればいいのに
なんならそのまま夢を見ていたいと
幼い頃から思っていた
もちろんそれは幸せな夢限定の話だが
夢から覚めて現実に戻った時
このまま寝ていたかったと
今大人になってから更に思う
けれど現実があるから夢も見れる
じゃあ現実がなければ?
そこは無の世界?
それはそれでいいかもしれない
見えない未来へ
毎日日々をこなすので精一杯
それじゃダメ?
未来を考える余裕もない
今日一ヶ月半で4キロ痩せたことに気づいた
そんな私に未来が見えるわけがない
未来じゃなくて明日を目指すで
よろしいでしょうか?
目の前のことをこなすにも
這いつくばって食いしばって
今日も私は"動け自分,,っと言い聞かせ
身体を動かし生きている
見えない未来へより見えない明日へ
吹き抜ける風
毎日心に風が吹き抜けてくる
なるべく中に入れないように
扉を閉めているのに
風が強すぎて入ってくる
修理しても修理してもどこからか入ってくる
時々台風も来てさらに壊されることもある
それでも頑張って治すその繰り返し
いつになったら晴れてくれるのか
そよ風なら大丈夫なのかな?
風よ止まれ
記憶のランタン
嫌な記憶はたくさん
覚えている
ランタンのように
暖かい記憶はあまりない
けれど娘が生まれた日
一升餅を背負ってスタスタ歩いた日など
娘の成長はちゃんと覚えている
それが私の記憶のランタンなのかもしれない
思い出すとつい微笑んでしまう
そんな暖かい記憶しか残らないように
ならないかなといつも思う
嫌なことは忘れて
いい思い出だけを残せる頭ならよかったのに