勿忘草

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8/27/2024, 10:45:39 AM

雨に佇む


夜更けの歩道でひとり
傘もささずに雨に佇む
夏の終わりの雨は
少しだけ冷たい
見上げれば
鳥籠の中のよう
私は歌うこともできず
俯いてしまう
今日のことは今日に任せて
明日のことは明日に頼んで
思いを排水溝へ流したら
少しずつ歩き出せる

8/26/2024, 5:49:10 PM

私の日記帳


白紙のページ
毎日書いてみるけれど
眠っている間に
文字達が消えてしまう
備忘録のつもりなのに
忘れてしまいたいのかな
ありがとうもよかったも
月に向かって奏でながら
飛んでいくのが見えた
明日また新しいページに
素直に綴れますように

8/25/2024, 12:08:47 PM

向かい合わせ


いつも隣かすこし後ろから
あなたについて歩いていく
ずっとこんなふうに
いられたらいいね
お互い年老いても手を繋いで
お散歩にいきたいな
向かい合わせでご飯を食べて
おいしいねって言いたいね
かなえてね
私の小さな夢だから

8/24/2024, 10:19:58 AM

やるせない気持ち


あなたのその気持ちは
なんとなくわかる気がする
怒りに震えていたり
為す術なく泣いていたり
伝わってくる思いに
共感して震えたり涙したり
できることを探すけれど
唇を噛みしめるだけの私

8/23/2024, 10:35:57 AM

海へ


寄せる波にヒトリゴト
サンダルの爪先が
濡れないように
ひとり砂浜を歩く
オモイデなら
涙ごと引き潮に乗せて
遠くへさらっていって
夕焼けと海へ
深く沈んでいって

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