『君と飛び立つ』
不安な夜がある
孤独が辛くて寂しくて
テレビやスマホでは
埋めれぬ穴がここにある
優しい人がいる
一緒に食べる人もいる
話も聞いてくれる
でも一番は、ボクじゃない
欲張りなんだ
戦争や貧困やイジメもあるのに
逃れて生きてもめちゃくちゃ苦しい
求めてしまう
だれかの特別で一番になりたい
わがままなんだよ……愛されていたい
寝息の音だけで
かすかな体臭嗅ぐだけで
心が強くなる
そういうものに埋もれたい
生きてくことよりも
幸せになる方法(すべ)よりも
苦しい悲しいを
一緒に感じていたいんだ
欲張りなんだ
世界はだれかの犠牲でまわってる
それでも自分を優先したくて
求めてしまう
あまえてみたくて、ゆるされたくて
極限こえても頑張ってきたから
最愛のひとに
もし巡り会えたらゆっくり飛びたい
スピード合わせて地球をまわる
『きっと忘れない』
運命だとか
奇跡のようで
二人の今が
不思議でならない
愛することは
計算じゃない
だから戸惑う
変わって…いくことに
きっと忘れない
二人で交わした言葉の虹を
きっと忘れない
いろんな感情を抱きしめた夜を
これからだって
壁はあるだろう
けれど試練は
愛を強く…結ぶだろう
きっと忘れない
打ち明けてくれた告白の言葉
きっと忘れない
あなたの愛情を感じたよろこび
どれほど人は
愛せるのだろう
ぼくはあなたに
落ちてく…死ぬ時まで
『足音』
家族は足音で 誰かがわかった
季節の足音は 早朝に聴こえる
恋の足音は 心臓が知らせて
サヨナラの足音は 予感がノックする
耳をすませば 足音がする
時代が痛々しく 傷つけ合っている
あなたが帰ってきた 足音がした
その音だけで 心が弾む
わたしが愛した 足音がする
近づいているだけで キラキラと灯がともる
足音を聴いている 每日、待っている
もうすぐ秋になる 運命と約束……したように
『終わらない夏』
お盆が過ぎれば
チャリティー番組
あっという間に
九月が始まる
残暑に台風
政局もあるのかな
秋はほぼ無くて
終わらない夏
出会いや別れや
生活もあって
振り向けば濃くて
そばにいたエアコン
ぼくらは繰り返す
来年も同じだろう
けれど違うんだ
やり直せない…夏
あなたと作りたい
新しい夏休み
それが、永遠の
始まりだったら…いいな
『遠くのそらへ』
そらは繋がっているとか
月を一緒に見てるとか
一生懸命、なぐさめたって
寂しくて辛いんだ
きみは何しているんだろう
どんな思いでいるんだろう
たずねる手段はいっぱいあるのに
丸まって考える
人はだれかを受け入れて
こころを満たして生きるのか
むくわれなくてもしあわせなのは
愛された想い出か
虫が近くで鳴いている
クルマの数だけ愛がある
そういうふつうの景色になりたい
家族になりたい
とおい 遠くの そらの下
きみは眠ってしまったか
今すぐ会いたいはげしい感情
打ち上げる…花火にする