『やさしい雨音』



　野良ならば　ネコならば
　雨の日は　どこにゆく

　知らぬ家　お邪魔して
　甘えるか？　盗もうか？

　平凡も　悪くない
　飼いネコを　見て思う

　愛なんて　食えないが
　エサだけじゃ　満たされない

　ずぶ濡れて　くしゃみして
　空き家へと　逃げ込んだ

　ネコだって　夢は見る
　自由より　安心だ

　歳なんて　知らねぇーよ
　生きるって　イジメだな～

　雨のなか　死んだなら
　雨音が　最後の⋯友

　やさしいなぁ　やさしいなぁ
　ひとりぼっちは　イヤだよなぁ

『歌』



　人類にとって歌は何なんでしょうか
　言葉と歌とどちらが先に誕生したのか
　紀元前1400年には楽譜？も残ってる
　
　厳かな神事や労働やお祭りや恋や
　あらゆる場面で歌われ心を揺さぶり続ける
　歌は理性を排除して心に土足で入っても来る

　私は歌いたい。
　歌を作り続けたい。

　歌は人類を繋げ１つにまとめる最終魔法だから
　同じ歌を歌うだけで人は繋がってゆく
　まるで愛のように
　まるで朝に昇る
　太陽のように

　

『そっと包み込んで』



　落として割った　陶器のように
　粉々に割れた　硝子のように
　
　わたしのこころは　壊れてる
　抱えきれない　悲しみの果てに

　救えるなんて　癒せるなんて
　軽々しく　言うな‼️

　死ぬことなんて　水道水だ
　ひねれば出てくる　簡単なことだ

　愛するなんて　楽しむなんて
　絵本よりも　ウザい‼️

　それでもなぜか　なみだは流れる
　感情は残って　夢見てしまう

　しあわせなんて　望んじゃいない
　だけど、あなたが、気になっちゃうんだ

　命は棄てよう　臓器はあげよう
　あなたはむかしの　わたしのようで…

　そっと包み込んで
　新聞紙で、包み込んで
　
　やさしく包み込んで
　あたためて、生きて欲しいな


　
　

『昨日と違う私』



　一歩、前へ、進みたい
　成長してゆく　植物になりたい

　変わることは　怖いけど
　あたらしい風を　感じていたいんだ

　じっと、ここで　固まって
　自分を守った　歴史もあるけど

　死んだように　絶望で
　あしたが見えない　長い夜だった

　一歩、前へ、進みたい
　無様でいいから　私になりたい

　それで、もしも、嫌われて
　孤独になっても　振り返りはしない
　
　人は弱い　生き物で
　ぜんぜん自分を　信じられないけど

　たけど、生きて、変わりたい
　せっかく産まれた　運命を旅したい

『Sunrise』


　
　朝に昇る太陽を
　Sunrise　僕は見ている

　同じように眺めてる
　Sunset　君はそう言った

　場所が違うそれだけで
　僕たちは　ケンカしてしまう

　人の肌は違っても
　その愛は　変わらないのにね

　辛い闇を蹴散らして
　Sunrise　ぐるり、ひとまわり

　そっと涙ふくように
　Sunset　地球、眠らせる

　時も場所もこの時代
　ちゃんぽんで　みんな友だちで

　だから僕は信じてる
　平和って　朝は、夢じゃない