『big love』
いつもお世話になってますbig love
やさしい愛をありがとうbig love
きっと僕らはすれ違い
今も他人と変わらない
だけど電子の流星は
ことばを介して見えている
きっと僕らは家族より
知っているんだ、その素顔
愛と呼ぶには遠いけど
嘘じゃないんだ、この思い
いつもハートがうれしくてbig love
元気か?確認するようにbig love
きっと悩んで生きている
だれもがもがいて苦しくて…
助け合うには遠いけど
心配なんだよ、それは愛
いつもお世話になってますbig love
僕から愛を贈りますbig love
『ささやき』
町のささやきに 耳をすますと
風や車の 音がする
鳥や虫の声 人の話し声
ここに生きてる 命があった
「いらっしゃいませ」と 大声がした
ランチ営業の 人気店
横でJKが スマホで調べる
こそこそきゃーきゃー 後列ならぶ
遠くで銃声? 救急車がゆく
今度は地震か? 騒然とする
誰もがささやき いつしか仲間
一体感で 行列にいる
ちいさなきずなを 結んでく「ささやき」
それはまるで魔法 笑顔を咲かせる
『星明かり』
眠れず深夜に コンビニへ
なんだか高くて アイスをひとつ
途中で街灯 無い道があり
すこし怖くて 早歩き
家まで待てずに 食べ始め
夜空の星たち 見上げて見てた
千年むかしも 見ていたのかな
千年未来も 見ているのかな
わたしはちっぽけ いのちもちっぽけ
それでもどうでも よくない人生
明日の仕事は 嫌なんだ
休めばみんなに 迷惑かける
夜空にいっぱい 星明かり
それぞれ輝き 夜道を照らす
みんなのおかげで 生かされている
わたしも誰かの 星明かり?
『影絵』
眠れぬ夜に 光を使い
動物たちを 手で作った
キャーキャー言って みんなで遊んだ
想像したり わくわくしたり
幼い妹 あやすみたいに
影絵に夢中に なれてた…あの頃
天井見ても 怖くない
おばけはいないと 思ってる
創造力を 捨てちゃった
未来に期待は しなくなり
現実優先 疲れ果て
気づけば怒って ばかりいる
きつねや鳥を 手で作る
影絵が過去から やってくる
私は笑って 泣いている
想像したり 信じたり
どこかでなにかを 捨ててきた
その全部、そのなにか、
この指、止まれ
『物語の始まり』
トマトを右手で 握りつぶした
髪の毛むしって 絶叫!…してみた
何かが心で あばれているのに
どこかで詰まって 閉じ込められてる
生きたいんだ それだけなんだ
むしゃくしゃしている これってなんだ?
あきらめるんだ そうすりゃいいんだ
特別じゃなくても しあわせにはなれる
目立ちたいのか? 戦うつもりか?
弱虫なくせに 勝ち気なヤツさ
生きてやるんだ なぐり込みなんだ
自分の人生 決闘するんだ
準備はいいか? 夜明けはすぐだ
物語の始まり…だ!
飛び出すぞ!