花弁が空中を舞う
ひらひらと雨のように
綿毛が空を飛ぶ
ふわふわと子孫を残すために
花が咲く
ふわっと自分をアピールするように
お花のように可憐に、
生きてみたいものですね
もしもタイムマシーンがあったら
貴方は何処に行きたいかしら?
「未来に行って自分をみたい?」
うんうん!
とってもいいと思うわ。
未来を知るということは
今の自分にとって大切な時だってあるものね。
「過去の戦国時代を見ていたいって?」
とっても素敵ね。
教科書に乗っていても
実際に肌で感じてみることも大切だもの!
でも、周りの人は未来って答える人が多いわ。
何故かしら?
未来を知ってしまうってつまらなくなぁい?
未来は視るものより作るもの、
ではないでしょうか
「名前、どうしよっか?」
「そうだねぇ……。」
自分のつけられた名前は
親にこう決められたのかも知れないし。
「○○にしなさいよ、どう?」
「良いじゃないか!
君たちの名前の漢字ひとつずつだろう?」
両親に提案されたのかもしれない。
はたまた、
「ねぇ!○○は?」
「可愛い~!」
と先に生まれた兄弟の意見かもしれない。
どんな決め方であれ
生まれ持った名前は
人生で一番書くことになるであろう。
初めて書けたクレヨンの文字
テストの始めに手をつけるあの空欄
ドキドキしながら筆を持つ婚姻届
どれも自分の持つ名前が入るのです。
貴方は生まれてから
最初に貰ったそのプレゼント、
大切にしていますか?
やぁ、僕はドール屋さんにいるテディベア。
ショーウィンドウにいれるのは嬉しいけど
少し日焼けしちゃったんだ。
そんな僕の代わりに
ショーウィンドウにいるのは紫色の目の女の子。大きなリボンがよく似合っているんだ。
店主がどうしても
店内側に置くから目が合うんだ。
君は何時生まれたの?とか
いつか優しい人が買ってくれると良いねとか
たくさん話すけど女の子は返してくれないんだ。
でも、ある日。くるくる髪の女の子がやって来て紫色の目の女の子を買っていったんだ。
僕は嬉しかったけど、ちょっと寂しかった。
君の目が薄い膜を張っていたこと、
僕は知っているよ。
君の視線の先には僕が映っていたのかな?
私だけの本棚、
私だけのティーカップ、
私だけの洋室。
子供の頃、
そう言って憧れたショーウィンドウの向こう側。
そんな憧れは等に忘れてしまった筈なのに、
私は真っ暗なオフィスの中、
光を放つパソコンの前で泣き出してしまった。
私だけという特別を忘れないように。