芽吹きの時
食べた感覚はせず味もしない
睡眠の記憶もない
果たすべき目的も夢も忘れ
自分を保っていた柱も崩壊寸前
それもこれも君のせい
始めも君で終わりも君
理由も君で全部君
不安定な精神が揺れる
こうなったのは君のせいだけど
私が生きているのも君のせい。
残された人の気持ちなんて君は分からんだろう
分からなくていいんだ
分かってもらいたくはないから
豚の一言
皆さんの感性や思考で想像を膨らましてください
バイバイと呟く君が
僕で後ろ髪をひかれていますように。
呟く私の声を聞く貴方が
私との次を望んでいますように。
欲深きは人の性
故に、先を期待するのも人の性
恋を知り愛を背負い
好きを咳き込むのも
きっと人の性
終わりを知らぬは先を生み出す力の根源
恋せよ人類、そこに終わりなどないのだから
見えない進路は狂った羅針盤だと思う
狂った羅針盤は止まることを知らず
不規則に色々な方角を指す
そこに不安を感じる人もいるだろう
見えない進路は止まれない
見えないから正解が分からない
いつも迷って迷ってこの先自分がどうなるか
想像もつかないものである
狂った羅針盤を制御してしまえば
楽だろうが面白くないだろう
だが、私は決まった未来もまた一興だと思う
私は時計が好きなのだ
一定に決まった事を繰り返すあの時計が。
青春とはそんなものだろう。
わしこれ何を意図してかいたんやろかしら
人間とは宇宙だ
他が理解するには謎が多すぎる
心理学なんて天文学
分からないままでも生きていける
でも理解したい
確かめてみたいのも一緒
そして
手のひらで転がされているのも
宇宙であり人間でもある
この世界に色のないものは無いらしい
水も透かすところによって色が見える
雨にも雨雲を透して灰色が色づく
でも君の涙に色はなくて
いつも純粋で華やかで色っぽい
それもそうだ
僕の見た君はこの世界の君じゃなくて
僕の世界を透かしてみた君なのだから
そう思うと随分自分が哀れに見えた