朝、目が覚めて
最初に目に入るのは天井とか壁とか
そういう時もあるけど
笑ったようにも見えると
テレビか本の表紙で見たことがある
とても大切な子の寝顔
僕もきみも
当たり前のように
隣が大好き
僕が大きくなっても
こうして一緒に
寝て欲しいなぁ
なんて
[ずっと隣で―ぼくとねこ―]
―――――――――――――――――――――
土曜日のある日
外
あまり好きじゃない
俺の思いとは裏腹に
暖かい日差し
日差しを遮るように
手を目元にかざして
空を見上げる
―この空…あの子すごく好きなんだよな―
そう思いつつ
どうしても行かなきゃいけたい場所へ
足を進める
「来たぞ〜、ちゃんと起きてるかぁ〜」
合鍵を使ってドアを開けつつ
発した言葉など意味無いことは分かっていながら
中にいるであろうあの子へ声をかける
「起きてるっ、いらっしゃい!」
廊下を駆け抜けて抱きついてくる
俺の腰までしかない身長の男の子
相変わらずの元気さだ
この子の親(従兄弟)が
仕事で留守にしている間
この子の面倒を見るためにここ数年
毎週土曜日に来ているわけだ
勉強教えてと言われたり
ゲームに付き合ったり
晩飯一緒に作ったり
時には風呂も一緒に入ったり
一緒に寝たり
この子が先に寝た時
従兄弟が口にしていたことを思い出す
俺の話ばかりして
いつもへらへらしてる
帰ったら半べそかいてる時もある
他の人が来たら借りてきた猫状態
めっちゃ懐かれてる…?
それに少し照れくさい
直接言ってこないところがまたなぁ……
たまに自分の弟ってわけでもないのに
このまま一緒にいてもいい―
なんて、柄にもなく思う
[ずっと隣で―18と8―]
―――――――――――――――――――――――
小さい時から
いっぱいの色に囲まれて育った
住んでいた家が
全部が白だったから
どの色もまっすぐに届く
画家である両親に
難しい色の名前、絵の構図…のことを
話され続けて、興味のない絵も描かされた
いまだに理解できてないことばかり
頭痛くなったりもする
学校に通うようになってからは
周りとの“差“に落ち込むこともあった
正直
絵のことなんて…って
ずっと思ってはいたけど
図書館で色についての本を見つけて以来
色のことに没頭して
ネットが使えるようになった時には
国独特の色とかも知れるようになった
色の楽しさは両親よりも
よく知っている自信がある
だから絵の上達は二の次
色を探す旅に出たいなんて…
二次元世界での夢かって
思うくらいの夢がある
それだけ私の傍に
ずっと色があったんだもの
本とか映像ではなくて
実際の目で見てみたい
私が死ぬまで
傍に…隣に、あり続ける
カラーたちを
[ずっと隣で―color―]
―――知りたいこと
それは 無限 にある
だから今生きてる
この世界のことなんじゃないかな
思いつきでふと疑問に思う小さなことも
興味惹かれたらもっと知りたいに変わる
自然って言っても
目に見えるものも、見えないものも
たくさんあって――
調べだしたら時間足りないんだろうなぁ
目に見えないものとか
人が生み出す―機械や音楽、本、二次元ものとか
それを生み出してる人のこととか
オカルト系とか異世界とか
将来の夢とか寝て見る夢とか 一括りできないもの―
連想は続いていく
まぁ―――
人の頭は
容量オーバーしないように忘れていくから
これには終わりはない
[もっと知りたい]
変化がある方が刺激的で
楽しかったり、辛かったり
知らなかったことを知れたり
たくさんの経験ができる
そんな人生を望む人もいる
私はそうじゃない
ちょっと暗い話になっちゃうけど
仕事や人間関係に疲れちゃったから
自分に抱えきれる分だけの
変化と刺激で
新しい出会いを
小さな変化、刺激でも
きっと楽しいことはあるって思うから
[平穏な日常]
朝起きれない
暖かいところ動けない
バス待つの辛い
職場、節約のために
暖房切るときがある
手足の指先
冷たくなりすぎて
痺れる
早く暖かくなってね
[寒さが身に染みて]
その細い感じ
人によって見え方が
違うよね
私は
チェシャ猫の
口のようって
思う
[三日月]