風が涼しくなってきたから
長袖を着る
今日はどこに行こうかな
風が冷たいから家で読書でもいいかな
最近お気に入りのとうもろこし茶を淹れて
読みかけの本を開こう
時々公園で読書をしたいな
秋の恋は優しい匂いがする
肩の力を抜いて本を読んでいたら
優しい恋の匂いがした

愛する、それ故に
傷つくことさえあるけれど
ひとり傷つくことから逃げていたら
いつまでも進めはしないから
愛よりもっと真っ直ぐに生きていたい

静寂の中心で本を読んでいた
誰もいなくて本以外何もない
何を求めることもない
一心不乱に文字を追いかけた
ただそれだけで幸せだった
読みたい本がある
人と関わらなくていい
何も口にしなくていい
それ以上の幸せなんてあるものか
読むことに取り憑かれた私はひとりで生きていた

燃える葉をひとり見つめていた
移り変わる炎が瞳に映る
煌々と揺らめくその葉だけが
私にとっての唯一の灯りだった
燃えているのに助けてと泣いているみたいで
何も出来ずにただ見つめていた

月の光が心を照らしてくれる
ひとりきりが寂しいときも
月の光は寂しさを少しだけ忘れさせてくれる
今は無理でもいつかは上を向きたい
昨日までは無理だったけど
今日は夜空を見上げられたから
それだけでもいいよね