言い出せなかった「今まありがとう」
もう二度と会うことがないのなら
せめてそれだけでも伝えたかった
いろんなことがあったけれど
感謝ばかりだったんだよ
大好きだったの
けれどあの時ありがとうと伝えたら
強がりになってしまったかな
別れが寂しかった
1番大切な友人にきちんと感謝を伝えられたなら
きっと何年も引きずらなかったのかな

1日を生きるということは
今日というページを捲り
明日というページを迎えることだと思う
人生を1冊の本に例えて
今日を捲り明日に栞を挟み
また繰り返していくことだと思う
1日1日を丁寧に生きることは難しくても
私という1冊の本を読んでほしい人がいるから
表紙ではなく中身を磨きたい
いつだってそうやって生きていきたい

夏の忘れ物を探しに出た
夏が嫌いな私だから見つかることもないけれど
どうしても後悔をしたくないから
手を伸ばすことすらやめた
この世界で1番嫌いなものを聞かれたら
太陽だと答えられる
夏と太陽を憎むくらい
昔からずっとそれだけが嫌いだ

どこへ行こうか
何も持たず何も考えずに
どこかへ行けるならどこへ行こう
私が変わらなければどこへ行っても変わらないことくらい理解はしている
苦しくないように考えて
考えたりするからまた苦しくなる
自分を守らないのは難しい
どこへ行ってもどこへ行きたいかも
すぐに分からなくなとてしまうから

8月31日、午後5時
クラフトボスのベリー＆アサイーを飲んで
ケーキ屋さんで買ったシュークリームを食べる
恋人が好きなクッキー生地にカスタードクリーム
口の周りにクリームをつけて
子供みたいに笑う恋人が可愛くて
頭を撫でた
嬉しそうに笑うのがまた愛おしくて
日常の1頁が特別になった