あの日の景色を忘れることはない
どんなに願っても戻ることはないけれど
苦しそうに泣いていた君を
それを放っておけなかった私を
そうしてふたりとも傷ついた日々を
あの日一緒に見た夢を
忘れることは決してない

願い事をあげるなら
今まではずっと織姫と彦星が無事に会えませように
だったのに
今は君と生きていく以外にない
喧嘩してなかなおして手を繋いつぁ眠りにつき
次会うのは◯◯日だねと笑いあう
ずっとそんな日々が続きますようにと
自分たちで叶えるけれど
願ってもみよう

空に恋をした
どこまでも蒼くどこまでも自由な澄んだ空に
雲も風も空を彩る一部だと思っていた
同じキャンバスに描かれたひとつだと
けれど雲は空気が上空で冷やされ雲になり
風は気圧の変化で空を吹いていく
空と雲と風はセットなようで違うのだと
見上げていたら気付いた
だから私はそのキャンバスに描かれた
一番目を引く空に恋をした

波音に耳を澄ませて
ただ風に身を任せていた
このまま身を投げたら
自由になるだろうか
そんなことを考える
きっと私の中から消えることのない思い
それだけをいつまでも抱えていく

青い風を感じた
それは空をそのまま流したような
そんな風だった
空から海に向かって吹くその風を
優しく感じたのは初めてだった
空が過去なら海は未来だろうか
そうして地平線が現在なのだろう
どこまでも青い蒼い空から吹く風だった