夏の気配が訪れる
夏に匂いはあるのだという
そんなことを思わせる空だった
8日も生きられない蝉と
じりじりと滲む太陽
上がる気温
そんなもなに焼かれ続ける人生だ

まだ見ぬ世界へ行くために
今ある世界の何を捨て何を手にしたまま
いけばいいのだろう
過去から今へ繋いできたもの
今から未来へ繋ぎたいもの
それは同じだろうか
まだ見ぬ世界は前にあるのだろうか
上にあるのだろうか
下にあるのだろうか
右にあるのだろうか
左にあるのだろうか
方位すべての斜めにあるのだろうか
まだ見ぬ世界を目指して
止まらずにせめて足踏みくらいはしながら進みたい

最後の声を振り絞って
大好きだよって
ありがとうって
幸せだったよって
君に伝わるなら
それでいい
それだけでいい

小さな愛を抱きしめて
心の一番大切な場所に仕舞っておくの
その愛を過不足なく返せるように
ありがとうもごめんなさいも愛だと思う
一番身近にある小さな愛
誰にでも渡せる魔法の愛情
愛して愛されて巡る愛情を大切にして
そうして日々を生きていきたい

空はこんなにも澄んでいるから
私の心にも響くくらい綺麗で
それが君を愛し続けるために
必要なことならば
私は何回だって空を見て君を見ていたい
大好きだよ
君だけがずっとずっと大好き
君に愛されて君を愛したい
これまでもこれからも