涙は透明だ
色のないものを透明という
明かりが透ける様は綺麗だと思う
光を吸収して青く見えた海だって
掬えば透明だろう
そうして思うのは
この世界には色のないものが溢れているのに
それなら心から流れる血だって透明なんだろうか
透明の血
私はそれを流し尽くして包帯を巻く
透明な液体が心を枯らさないように
心から流れる血も愛せたならと思う

私の終わりはどこだったのだろう
私の始まりはどこだったのだろう
終わりは次の始まりの第一歩なのだ
終わりを知ってこそ始めることが出来る
始まりは終わりの1番最初だ
そうやって何度も終わりと始まりを繰り返して
ここまでがあるのだとしたら
終わり、また始まるね

宇宙を飲み込んだ
星が身体中に染み渡った
飲み込めなかった幾つかが目に入って
瞬きをしたら星が零れた
星がきらきら私を流れる
綺麗だと思った
まるで天の川になったみたい

願いが一つ叶うならば
いつまでも君と笑っていられますように
色んな君を一番近くで見ていたい
君を一番愛する人でいたい
君に一番愛される私でいたい
どんな今日だって
君を想えば乗り越えられる
だから願いは一つだけ

嗚呼、どうしてこんなにも自分を嫌ってしまうんだろう
苦しいと思う
悲しいと思う
虚しいと思う
感情に打ちのめされても
私は決して一人にはならない
それを救いと呼んでいいのかわからない