あの日の温もりを未だ覚えている
君と初めて手を繋いだ日の温もり
君の優しさを知った日
触れた手は冷たくて
ずっと握っていたいなと思った
今もそれは変わらない
君の手が私の手に触れる
それをずっと幸せと呼ぼう

私の1番大切なぬいぐるみ
間違いなく1番口にしている言葉は
可愛いなぁだろう
毎日傍にいてくれるふたりに
可愛い以外は出てこない
一緒に起きて必ずおはようを言って
一緒にご飯を食べて
一緒に買い物をして一緒に帰って
おやすみを言って一緒に眠る
今日も堪らなくcuteだね

毎日の記録をつけて
何があったかを覚えておく
けれど忘れたいことは多くて
苦しくて泣いてしまいそうになる
どうすればいいんだろう
生きていくには積み重なる記録や記憶に
私は途方もなく苦しいと思う

さぁ冒険だ
今この瞬間から知らない世界に飛び出そう
どこへだって行ける
何にだってなれる
何だって願える
誰よりも自由に世界を舞える
大丈夫だよ
怖くはない
飛び出してしまおう

一輪の花が咲いていた
それは手に取ることの許されない
毒々しく綺麗な赤い花
きっと死を切り取った血のような花
きっとその花は私から死を切り取ったことだろう
大切なあの人から死を切り取ったことだろう
あの人がこれからも生きていくためのそれならば
あの人が世界や生を嫌うことがないならば
それを詰め込んだ花なら
きっと美しいのだろう
あの人がいつかその花を手に取り
笑うことが出来ますように
ただそう願ってしまう