君の声がする
暗闇に飲まれて何も聞こえないと思っていた
誰の声も届かなかった
だから手を伸ばすことすら諦めていた
けれど
暗闇の底
深淵みたいな場所で身体を丸めて耳を塞いでいたら
君の声がした
君が私を呼んだ気がした
君に会いたいと深く思って
手を伸ばした先に君が嬉しそうに私を見ていた

いつも考えてくれてありがとう
私を一人にしないでいてくれてありがとう
誰よりも大切にしてくれてありがとう
君がいてくれて本当によかった

そっと伝えたいのは
どんなに苦しくても日々を摩耗しても
私は君の味方でいるよということ
どこにも行かない
君が望まなくても傍にいる
怯えなくていい
日々を恨みそうになったら
私が必ず手を握るから
温もりひとつ抱いてただ君の傍にいる
愛しているよ
何度でも私は君の心に呼びかけよう

未来の記憶は心に積み重なるだろうか
もし私が忘れてしまったら
どうか覚えていてほしい
私が君を好きなことを
過去も今も未来も誰よりも大切なことを
私のことを
未来でも覚えていてほしい

ココロがぼろぼろ崩れていく
崩れたことに気付かなくて
欠片になって初めて涙が出た
どうしたらよかったかな
どうしようもなく寂しくて
壊れたココロと落ちたココロは
もう元には戻らない