棗_元 涙空

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10/14/2024, 10:49:00 AM

高く高く飛んでいけ
私が愛せなかった世界も
私が愛した人たちも
私を愛してくれなかった人たちも
思い出も翼になって飛んでいけ
20代最後の夜
10代最後の夜とは違う世界の見方を
確かに教わった
随分と大人になってここまできて
変わらなかったのはなんだったろう
けれど君といれてよかった
君がいてくれてよかった
誕生日前に最後に一緒にいるのが君でよかった
私はずっと君が好きだよ

10/13/2024, 1:23:17 PM

子供のように迷子みたいな顔をしていた
誰かいなくてどこに行けばいいか分からなくて
途方に暮れたみたいな顔をして
それでも泣かずに待っていたよ
でも現れなかったよ
何も誰もいなかった
寂しかったなんて言えなかった
助けてなんて言えなかった
ねえ、私はどうすればよかったの

10/12/2024, 10:14:47 AM

放課後自転車の後ろに乗って
帰り道を笑い合って走った
時々きみが自転車を押して駅まで話して帰ったっけ
友だちだと思っていたよ
多分いつまでかは
大人になった今放課後なんてないけれど
聞こえないはずのチャイムが鳴り響いた気がした

10/11/2024, 10:06:41 AM

部屋のカーテンは紺色の星空みたいなカーテンで
陽射しが当たると紫になる
とてもお気に入りで晴れの日は綺麗だと思うし
雨の日は夜空が部屋の中にあるみたいで
この部屋は落ち着く
カーテンを開けるのをつい忘れてしまう
太陽は嫌いだったけれど
カーテン一枚を通して少し好きになれた
引っ越す時にこのカーテンにしてよかった
私の自慢だ

10/10/2024, 10:10:54 AM

涙の理由を君は知っている
私がどうして零れる雫を止められないのか
何回も泣いたなぁ
君のことじゃなく自分のことで
君が心配で泣いた日のことは話していないけれど
明るく振る舞う私は
君にとって活力足り得ただろうか
ねえ、今の君に私は何が出来るかな
会うことが救いになるのならいい
けれど無理をさせたくはない
特別な日なんて君となら幾らでも過ごせる
会いたい気持ちと会って大丈夫なのかという気持ち
難しくてまた泣きそうになってしまうね

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