公園でジャングルジムで遊んでいる子どもを見て
自分が子どもの頃は
ジャングルジムが凄く大きく見えたっけ
登るのが怖くてだけど楽しくて
ゆっくり登っていくのを思い出したら
なんだか人生と同じだなって思ったんだ
緊張する
怖くもある
だけど楽しくもある
ジャングルジムをゆっくり登るように
人生もゆっくり進みたいなと思った
懐かしい声が聞こえる
「こっちだよ」
どこから?
「まっすぐ進んでいけばいい」
言われた通りに道を進む
もう会えないと思った
会いたいと思わなかった
忘れてすらいた筈だった
けれど懐かしいその声は僕を導く
「きみの未来に私はいるから」
そう言った声が笑んでいたから
私は未来へ少し駆け足で向かうのだ
秋の恋
季節が変わって涼しくなって
人肌恋しくなって温もりに触れたくなって
少し落ちついた景色を見たくて
いろんなものを一緒に食べて
いろんなものを一緒に見て
本を読んだら感想を言って
疲れたら少し休んでまた笑い合う
ふたりとも秋が誕生日だから
また大人になるね
今度はどんな秋にしよう
ずっと大事にしているものがある
小学生の頃から今までずっと傍にいてくれたぬいぐるみ
時間をかけて読んできた本たち
その中でも一等大事な小説
私が私だけのものだと言えるのは
この子たちだけだったりする
昔に比べて随分と軽くなったけれど
それでも出会った頃より今の方が愛おしい
小説はもう15年の月日が経つのに
相も変わらず色んな本を読んできても
一等は変わらない
これだけは大事にしたい
人なら大切にするのだけれど
大事に大切にしたいと思う
幸せな時を過ごせば過ごす程
時間よ止まれと願いたくなる
この幸せがいつまでも続くなら
続けるために私には何が出来るかな
確かに幸せで
満たされていて
そんな時間が終わって欲しくないから
このまま死んでしまいたいとすら思っていた
だけど死にたくはないかな
死ぬ時はそうありたいけれど
幸せなまま「幸せ」って息を引き取りたい
いつか未来そうなるように生きていきたい