別れ際に
ごめんね、少しの間だけほんとに少しの間だけここで待っていてね。
必ず絶対戻ってくるから……
愛してる……
窓から見える景色
家の窓、車の窓、学校の窓、人々はそれぞれの窓から色んな景色を見ている。その景色は特別なものはないと感じるが、ふとした時間、疲れきった体……そんな時に見る景色はどこか違って見える。どうしていつものなんてこともない景色が、そういう時だけ、違って見えるのか。私は不思議だった。私はふと思った。窓から景色を見る時は人はどんな気分になれるのか、もしかすると人の気分的な問題で何の変哲もない景色が艶やかに変わるのだろうか。そう考えると大変な日々退屈な日々から生まれる景色を見るのは悪くないと思った。
形のないもの
気体も液体も個体と違って固定の形がない。
気体も液体は固定の形がないことによってどんな形にもなることが出来る。丸型にハマれば丸に、三角の箱にハマれば三角に。けれど、見た目はあたかもそのものになったように見えるが、本質は、変わらない。
だから私も、そうでありたい。気体や液体のように、本質は変わらずどこでも溶け込めるようなそんな存在になりたい。
ジャングルジム
人生は複数の手段でゴールまで進んでいくものだと思う。ジャングルジムで例えるなら、ジャングルジムはどこから昇っても最終的には同じところに着く。それと同じで、どこをどう踏み間違えても踏み間違え無かった時とおなじ結果になる。ただ手段や出来事が違うだけだ。だから失敗は恐れなくていい。たとえ失敗しても結局は成功した時と同じ場所に着くのだから。
声が聞こえる
私にはたくさんの声が聞こえる。
それは人の声だけじゃない。
鳥の声、リスの声、ましてや木の声、草木の声……その全ての者の声が聞こえる。
今日のみんなはどこか疲れているような声が聞こえる。今にも押しつぶされそうなほど苦しそうな声。私はそんな時みんなに歌をきかせる。神話に出てくる女神のように、優しくそして優雅に。
そうすると騒々しい草木や動物たちが死んだように眠りにつく。
その寝息はとても穏やかだ。
私はあの明るく万人に愛される彼女とは違い、時には嫌われ時には好かれる。そんな存在だ。
だからせめて嫌われていようが好かれていようが全てのものがこころ落ち着く存在になりたい。
今日もたくさんの声が聞こえる。
,,夜にならないで,,そんな声、どこか悲しそうだけれど、何故だろうか、少し嬉しそうにも感じるのは。