9/28/2023, 11:43:42 AM
最後の矜持を保つために振り向かなかった
答え合わせをあの場でしていたなら
これほどまで心絡め留られるずに済んだだろうか
(別れ際に)
9/27/2023, 10:54:10 AM
これもまた通り雨だろうと受け入れて
ずぶ濡れのまま日々を生きた
雨に洗われた眼鏡で晴天を見る時だけが救いだった
(通り雨)
9/26/2023, 12:19:42 PM
夏には青空を支えていた緑の葉が
席を空けるように退いた
私はゆっくり怠惰に朽ちて
自身も気づかない速度で、
そっと、小さな音をたてて同じようになる
(秋🍁)
9/25/2023, 1:10:40 PM
4つに分かれた窓の向こう
秘密の窓に触れないあなたへ
結露ガラスに指で傘書く
(窓から見える景色)
9/24/2023, 11:55:36 AM
衣替えも追いつかないままに
くるくると表情を変えながら
あっという間に次の桜が咲く
(形の無いもの)