赤い糸
君と自分は赤い糸で結ばれていると思っていた。
ただの勘違いだったんだ
君と自分は、恋人でも何でも無かったんだね。
すっかり冷めてしまった関係が、氷のように冷たくて
怖くなって逃げた君は
別の人と赤い糸で結ばれた。
赤い糸で結ばれているなんて
ただの被害妄想だ
静かに赤い糸を切る
あじさい
あじさいを見ると、目がうるうるするんだ。
いなくなってしまった君が好きな花だったから
あじさいの色を見ると、心がじんわりするんだ。
遠くのむこうに行っちゃった君がよくつけていたあじさいの髪飾りの色だったから
あじさいの匂いをかぐと、寂しくなるんだ。
親愛なるあの人の全てを感じれてしまうから
あぁ、思い出の花、色、匂い、すべて分かる
一夜だけでも良いから会いたい
そう本気で願うよ、
また梅雨の季節がやってくる
またあじさいが咲き誇る
優しくしないで
「優しくしないで、私もう子供じゃないんだから!」なんてふとお父さんに18の頃言ってしまった。
でも、本当は嬉しかった
あの頃は嬉しくて嬉しくて浮かれてた 当然のように
でも、今頃後悔しても遅いって分かってる
でもお父さんは最後まで優しくて
もうわずか2ミリくらいの瞳で 父子家庭の私に
「お前に今までさんざん迷惑かけて、悲しませてごめん。許しておくれよ最愛の娘」って
迷惑かけたのも悲しませたのもわたしだ。ごめんなさい、ごめんねお父さん
誰よりもずっと
誰よりもずっと君を愛してる
明るい色が似合う君
でもいつも暗い色ばかり着る
最近怒りやすくなってしまった君
あの日がとても懐かしくて
ふと、涙が溢れてしまった
冷え症の君のために編んだマフラーと手ぶくろ
もうすっかり小さくなった
だけど変わらないことがある。それは
誰よりもずっと君を愛してる
これからもずっと
これからもずっと多分君を忘れない
君はあの日から見えなくなったけど
きっと透明になってしまったんだよね
だから君の顔を忘れないように
きれいな棚に写真を飾ったよ、
君の大好きな物も置いたし
きれいな花も飾った
凍えないようにロウソクも飾った
だから大丈夫だよ
安心してまた笑ってね